Excelのデータベース機能と、Accessのデータシートビューでの操作は、似ているところもあれば似ていないところもあります。
データの並べ替え機能ですが、ExcelでもAccessでも[標準]ツールバー−[昇順で並べ替え][降順で並べ替え]ボタンを使うと、カーソルのあったフィールドを基準にして簡単にデータを並べ替えを行なうことができます。
ExcelとAccessでの似ている(というか同じ)動作の例です。
ところが同じ[昇順で並べ替え][降順で並べ替え]ボタンを使っても、複数のフィールドをキーにして並べ替えをしようとすると、ExcelとAccessとではまったく異なった操作が必要となります。
Excelの場合、「4つ以上のキーで並べ替えしたい」というネタでご紹介したとおり、例えば、Bというフィールドで昇順に並べ替えを実行してから、Aというフィールドで昇順に並べ替えをすると、Aフィールドが最優先されるキー、Bフィールドが2番目に優先されるキーとなってデータが並べられます。
ところがAccessでは、まずBというフィールドで昇順に並べ替えを実行してから、Aというフィールドで昇順に並べ替えをすると、Bフィールドでの並べ替えはなかったかのようになり、あくまでもAフィールドだけをキーとして並べ替えが行なわれた状態となります。
Accessのデータシートで、複数のフィールドをキーにして、[並べ替え]ボタンを使ってデータを並び替えるには以下のような操作をしなければなりません。データシートビューで並べ替えのキーとするフィールド名をドラッグして選択
↓
[標準]ツールバー−[昇順で並べ替え][降順で並べ替え]ボタンをクリック
並べ替えのキーにしたいフィールドを、すべて選択しておかなければいけないわけで、左にあるフィールドほど優先するキーとして使われます。
離れたフィールドを選択することはできませんから、並べ替えに使用するフィールドは、すべて隣接するように事前に並べておく必要があります。
また、キーとして利用するために選択していたフィールドすべてで昇順にするか降順にするかしかできませんので、あるフィールドは昇順で別のフィールドは降順にしたければ、クエリを作成しましょう。
結局、データベースソフトAccessの[標準]ツールバー−[昇順で並べ替え][降順で並べ替え]ボタンは、あくまでも簡易機能と割り切る方がいいということでしょう。
それからExcelとは並び順が異なるということも、勿論知っておく必要があります。
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