「行間」と「行送り(行ピッチ)」、この言葉の意味理解してらっしゃいますか?
勿論、印刷に関連したお仕事をされている方なら、ご存知だと思いますが・・・。
行間:行と行のすき間
行送り(行ピッチ):ある行の最上部から次の行の最上部まで(即ち、文字サイズ+行間)
というのが一般的な意味です。
しかしWordでは違います。
Wordではこの単語が両方とも使われていること、
行の最上部を文字の最上部と勘違いしがちなこと
などから、Wordで使われている「行間」を本来の「行と行のすき間」と理解してる方がいらっしゃるようですが、、、違います!
Wordでは「行間」という単語を、
主に本来の「行送り」の意味で使っています。
この誤解は、[書式設定]ツールバーの[行間]ボタンや、[段落]ダイアログで行間を「1行」に設定したときに、行のすき間が約1行(文字1文字分)あることによって拍車がかけられていると思います。
この行のすき間は、[ページ設定]ダイアログの中に[行送り]という項目があってそこで定義されているサイズから作られます。
なお、[ページ設定]ダイアログ上の[行送り]は一般的な「行送り」と同じ意味です。
あ〜〜〜ややこしいっ!
メニュー[ファイル]−[ページ設定]をクリック
↓
[ページ設定]ダイアログ−[文字数と行数]タブをクリック
↓
[行送り]欄を確認
既定では「18pt」と表示されているはず
試しに、[行送り]を小さく(既定では「14.3pt」まで可能)してから、何か文書を入力して確認してください。
[行間]を「1行」にしても、行のすき間が1行分(文字1文字分)開くわけではないことがおわかりいただけるはずです。[書式設定]ツールバー−[行間]ボタンの[▼]をクリック
↓
プルダウン表示された数値から設定したいものを選択
※ Word2000以前では[拡張書式設定]ツールバーに[行間1][行間1.5][行間2]ボタンが並んでいます
Wordの[行間]は一般的な意味の「行間」ではないことを、どうぞご記憶ください。
それから、Word以外のワープロで「改行幅」という言葉が使われているものもあるようですが、これもソフトによって「行間」の意味で使っているものもあれば「行送り」の意味で使っているものあるようで、混乱しているようです。
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