このサイトではExcelのFV(Future Value)関数を使うと、複利計算ができることを何度かご紹介しています。
一般に市販されている電卓でも、Windowsに付属している電卓でも同じです。(ちなみに、Windows付属の電卓を起動するのは、[Windows]キー+[R]キーを押して表示される[ファイル名を指定して実行]ダイアログに、「calc」と入力して[Enter]キーを押すのが簡単です。)
以下のような操作を行うと、電卓で複利運用後の元利合計額を計算をできます。小数表示にした利率に「1」を加算した数値を入力
↓
べき算の状態にして
預入期間から「1」マイナスした回数だけ[=]ボタンを押す
↓
元金を掛け算する
まとめた説明だけを読んでも、なかなかわかりにくいでしょう。
是非実際に操作してみてください。
具体的な操作の実例は以下のとおりです。
※100万円を年利7.2%の1年複利の定期預金に10年間預けたときの元利合計額を計算する例 「1.072」と入力
↓
[×]ボタンを押す
↓
[=]ボタンを9回押す
↓
[×]ボタンを押す
↓
「1000000」と入力
↓
[=]ボタンを押す
年利7.2%の1年複利の預金に預けておくと、元利合計額は10年で約2倍になります。(いわゆる72の法則のわかりやすい例です。)
それを電卓で確認していただくのが上記の操作です。
注意すべき点は、べき算の状態にする操作と、[=]ボタンを押す回数です。
べき算の状態にするのは、電卓の種類によって2タイプの操作があるようです。
上記のように[×]ボタンを1回押すだけでべき算の状態になるタイプと、[×]ボタンを2回押すことでべき算の状態になるタイプです。
お手元の電卓がどちらのタイプなのかは、実際に操作してみてご確認ください。
例えば
「3」を入力して[×]ボタンを1回だけ押してから[=]ボタンを押すごとに
「9」「27」「81」
と計算されたのなら[×]ボタン1回でべき算になるタイプです。
もしそうならなければ
「3」を入力して[×]ボタンを2回を押してから[=]ボタンを何度か押す操作を試してください。
この操作で[=]ボタンを押すたびに
「9」「27」「81」
と計算されたのなら[×]ボタン2回でべき算になるタイプです。
ちなみに、Windowsに付属している電卓は、[×]を意味する[*]ボタン1回でOKです。
もう一つの注意すべきは[=]ボタンの押す回数です。
預ける期間から「1」マイナスした回数だけ押してください。
預け入れ期間と同じだけ[=]ボタンを押すと、1回多すぎです。
上記の例なら、「1.072」と最初に入力した時点が既に1年後の元利合計額を計算する状態で、[×]ボタンを押してべき算の状態にしてから[=]ボタンを1回押した「1.149184」が2年後の元利合計額を計算する状態です。
[=]ボタン1回で2年後の元利合計額を計算できることをしっかり納得していただければ、預ける期間から「1」マイナスした回数だけ[=]ボタンを押すこともOKでしょう。
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