Excelで表を作成する場合、罫線を一切使わないという方は、おそらく少数派だと思いますが、Excelで一旦引いた罫線を消す場合、どんな操作をしてらっしゃいますか?
2003までのExcelならば[書式設定]ツールバー−[罫線]ボタンから、Excel 2007をお使いの方なら[ホーム]タブ−[フォント]グループ−[罫線]ボタンから、[枠なし]を選択するという方が多いのではないでしょうか。
この、[罫線]ボタン−[枠なし]のクリックによる、罫線削除を不満に感じたことはありませんか?
ちょっと変わった形状の表を作成するようなケースで、[罫線]ボタン−[枠なし]を使って罫線を消すと、非常に不愉快な思いをすることがあるのです。
▼サンプルファイル(002607.xls 14KByte)ダウンロード
例えば、サンプルファイルの「完成例」シートのような表を作成するような場合です。
多くの方が「元の表」シートのように、まず格子状に罫線を引いておいてから、不要な部分の罫線を消すという方法を取ることでしょう。
このときに[罫線]ボタン−[枠なし]を利用すると、「『枠なし』で罫線を消した場合」シートのような状態になってしまいます。
「『枠なし』で罫線を消した場合」シートは、元々は「元の表」シートと同じように、B2:E5セルに格子罫線を引いておいてから、罫線を消したい、C2:E2セル・D3:E3セル・E4セルを選択して、[罫線]ボタン−[枠なし]をクリックした結果です。
本当は残ってほしい、
B2セルの右の罫線
C3セルの上と右の罫線
D4セルの上と右の罫線
E5セルの上の罫線
までが消えてしまうのです。
これが[罫線]ボタン−[枠なし]で罫線を消したときの仕様なのです。
この現象に遭遇した方の多くは、消えてしまった罫線を後から引きなおすという操作をしてらっしゃるんじゃないかと想像します。
しかし、選択された罫線のみを消すショートカットキーを利用すれば、そんな手間は不要なのです。[Ctrl]キー+[Shift]キー+[_](アンダーバー)キーを押す
※[_](アンダーバー)キーはひらがなの「ろ」が表示されているキーです
先のサンプルファイルの例ならば、「元の表」シートのような状態で、罫線を消したい、C2:E2セル・D3:E3セル・E4セルを選択しておいて、[Ctrl]+[Shift]+[_]キーを押せばいいのです。
この操作ならば、[罫線]ボタン−[枠なし]で消えてしまった、B2セルの右・C3セルの上と右・D4セルの上と右・E5セルの上の罫線も、しっかり残ってくれます。
特殊な罫線の引き方をすることが多い方は覚えておくと便利なショートカットキーだと思います。選択されたセルの罫線だけを消すなら、[Ctrl]+[Shift]+[_](アンダーバー)キーです。
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