DATEVALUE関数を使って西暦を和暦に変換する方法、言語設定によってDATEVALUE関数でエラーが発生する可能性があること、DATEVALUE関数ではなくDATE関数でも西暦→和暦変換ができることをご紹介してきました。
西暦→和暦変換については、
「西暦和暦早見表を作成したいのですが...?」
「西暦和暦対応表を作成するにはどうすればいいのでしょう?」
という形でご質問いただくこともあります。
「早見表」「対照表」と呼称はいろいろあるようですが、例えば西暦1900年が明治33年、西暦1950年なら昭和25年というのを、簡単に調べられる表をExcelで作成するにはどうすればいいのか、というのがご質問の主旨です。
西暦・和暦の対応表・早見表にからめて、Excelの機能をご紹介します。
連続データの作成ダイアログで西暦年を入力する
まずは西暦年の入力を、ドラッグとは別の方法で行ってみましょう。※A2:A202セルに1900年から2100年を入力する例
A2セルに1900と入力
↓
A2セルが選択された状態で
メニュー[編集]−[フィル]−[連続データの作成]をクリック
↓
[連続データ]ダイアログ−
[範囲]オプション−[列]をOn
[種類]オプション−[加算]をOn
[増分値]欄を「1」
[停止値]欄を「2100」
と指定
↓
[連続データ]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
連続データの作成を、普段ドラッグ操作によるオートフィルで行っている方の場合、A2セルに「1900」、A3セルに「1901」と入力しておいてから、A2:A3セルを選択した状態で下に向かってオートフィルを開始するという方が多いはずです。
ところが、この操作を行うと多くの方が上に行ったり下に行ったりを繰り返すことになるはずです。
つまり西暦2100年のデータまで作成するのですから、「2100」までのデータをオートフィルで作成したいのに「2100」より大きな数値までドラッグしてしまったり、「2100」を行きすぎたために戻そうとして「2100」より小さな数値まで戻りすぎてしまったり、といった操作を行ってしまいがちです。
いくつまでの連続データを作成すると決まっている場合、上記のように[連続データ]ダイアログを利用するのが便利です。
ユーザー定義書式で〇〇年と表示
A列に数字だけが表示されるのではなく「年」も表示させたい場合、書式設定をしておいてから上記の操作を行うといいでしょう。
※A2セルで1900年と表示する例 A2セルが選択された状態で
メニュー[書式]−[セル]をクリック
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄で「ユーザー定義」を選択
↓
[種類]欄に「0"年"」と入力
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
「年」表示のユーザー定義書式設定を行わず連続データを作成してしまい、あとから「年」と表示させたいと思った場合でも、A2セルがアクティブな状態から、[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーでA202まで選択して上記の数値の後に「年」と表示する操作をすれば、A2:A202セルにまとめてユーザー定義書式を設定することができます。
和暦年を計算する
西暦年の入力ができたら、和暦の計算です。
※B2:B202セルに1900年から2100年に対応する和暦を表示する例 B2セルに
=DATEVALUE(A2 & "年1月1日")
という数式を入力
↓
B2セルが選択された状態で
メニュー[書式]−[セル]をクリック
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄で「ユーザー定義」を選択
↓
[種類]欄に「ggge"年"」と入力
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
↓
B2セル右下の■(フィルハンドル)の上にマウスポインタを移動し
[+]の状態になったらダブルクリック
オートフィルの操作がドラッグだけではなく、ダブルクリックでもできることを知っているかどうかがポイントです。
A列に202行目までデータが入力されているので、B2セルでダブルクリックによるオートフィルを行えば、B202セルまで計算式を一発で入力してくれます。
▼サンプルファイル(002306.xls 29KByte)ダウンロード
Excelで計算できるのは1900年から
ちなみにこのネタに関連して知っておくべきことがもう一つあります。
なぜ1900年からの早見表・対応表としたかです。
1900年からの西暦和暦対応表としたのは、Excelで使用計算できるもっとも古い年が1900年だからです。
最終更新日時:2019-01-14 08:50
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