「#;;0」「#,###;;0」といったユーザー定義書式を設定することで、マイナスの値を表示させないようにできることをご紹介しました。
このサイトで、
「エクセルでマイナスの数値を表示しない関数は?」
といった検索が行われていることもあります。
セルの書式設定でマイナスの値を表示しないようにするのではなく、関数でマイナスのときに表示させないようにする方法を探している方の検索です。
何らかの条件によって、出力する結果を変えるにはIF関数を使えばOKです。
IF関数を使って、マイナスの値のときに空白を表示するような計算式を作ってやればOKです。
※A2セルにマイナスの値が入力されたときには何も表示せず、そうでないときにはA2セルの値をそのままB2セルに表示する例
B2セルに
=IF(A2<0,"",A2)
という数式を入力する
A2セルの値が、マイナスかどうかは「A2<0」という論理式で判断できます。
「A2<0」という論理式は、A2セルの値が「0」(ゼロ)より小さいときに「TRUE」を返します。
マイナスの値、つまり「0」より小さいときには何も表示したくないので、IF関数の第2引数に「""」(ダブルクォーテーション2つ)を指定しています。
そうでない場合にはA2セルの値をそのまま表示したいので、IF関数の第3引数に「A2」を指定しています。
▼サンプルファイル(003607.xls KByte)ダウンロード
サンプルファイルのB2:B4セルには、上記の「=IF(A2<0,"",A2)」といった数式が入力してあります。A2:A4セルの値を変更したときにどのような表示となるかご確認ください。
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