シリアル値を判別して、平成の日付だけを表示する方法をご紹介しました。
この数式を作成するには、平成が1989年の1月何日からなのかを知っておく必要があります。
1989年の1週間くらい昭和があってから平成になった、ということはなんとなくわかっていても、具体的に1月の何日から平成になったのかは、調べないとわからないという方は少なくないでしょう。(実際、私は先のネタを書く際に、平成が1989年の1月何日からだったかを調べました。)
Excelを使いこなす上で、シリアル値を判別して平成の日付のみを表示できるということは、もちろん知っておいていただきたいですが、別の方法もご紹介しておきます。
事前に平成がいつからはじまったのかを調べなくてもいい、TEXT関数を使った方法です。
※A2セルに日付が入力されているときに、平成の日付ならC2セルにその日付を表示する例 C2セルに
「=IF(TEXT(A2,"ggg")="平成",A2,"")」
という数式を入力後、日付の書式を設定する
TEXT関数は、数値を書式設定した文字列に変換する関数です。
第1引数に指定された数値を、第2引数で指定された書式に変換してくれます。
「TEXT(A2,"ggg")」という式で、A2セルに昭和の日付が入力されていれば「昭和」、A2セルに平成の日付が入力されていれば「平成」という文字列が返されます。
例えば、
「1989/1/7」という日付が指定されれば「昭和」
「1989/1/8」という日付が指定されれば「平成」
という文字列がそれぞれ返されます。
その返された文字列で判別して、「平成」という文字列のときだけ、A2セルのデータを取得するのが
「=IF(TEXT(A2,"ggg")="平成",A2,"")」
という数式の意味です。
▼サンプルファイル(003868.xls 23KByte)ダウンロード
サンプルファイルの、B2セルに先日ご紹介したシリアル値を判別する「=IF(A2>=32516,A2,"")」という数式、C2セルに今回の「=IF(TEXT(A2,"ggg")="平成",A2,"")」という数式を入力してあります。
また、B1セルにはA2セルの値を参照してシリアル値を表示する書式設定を行い、C1セルには今回の数式のIF関数の第1引数と同じ「=TEXT(A2,"ggg")」という数式を入力してあります。
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