[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブで、「#;!0;0」「#;"0";0」といった指定をすれば、マイナスの数値・負の数値を「0」(ゼロ)と表示できることをご紹介しました。
「マイナスの値を0と表示するには?」
「値がマイナスのときに0と表示させるには?」
といったご質問に対する解決策としてご紹介したわけですが、このご質問は要注意でもあります。
本当に、マイナスの数値を「0」と表示させるだけならば、セルの書式設定でマイナスを「0」と表示させればOKです。
しかし、このマイナスの数値を「0」と表示させた結果を、更に何らかの計算に利用したいのならば、[セルの書式設定]で対応するのではダメです。
「#;!0;0」という書式では、見た目はマイナスの数値が「0」になっていますが、実際のデータとしてはマイナスの数値のままだからです。
マイナスの数値を「0」と表示して更にその結果を計算に利用するのなら、IF関数を使って、マイナスの数値を「0」にする処理をしないとダメです。
※A2セルにマイナスの値が入力されたときに「0」と表示し、そうでないときにはA2セルの値をそのままB2セルに表示する例 B2セルに
「=IF(A2<0,0,A2)」
という数式を入力する
セルの書式設定だけで対応する場合は同じセルでマイナスの数値を「0」と表示できましたが、IF関数を使う場合は上記のように元データとは別に計算式を入れるセルを使う必要があります。
▼サンプルファイル(003708.xls 15KByte)ダウンロード
サンプルファイルの、B2:B4セルにはセルの書式設定でマイナスの数値を「0」と表示、C2:C4セルにはIF関数でマイナスの数値を「0」と表示して、B5:C6セルにはそれぞれSUM関数で合計を求めています。
B2:C4セルにどのような値が表示され、どのような書式設定や数式入力が行われ、B5:C6セルにどのような結果が表示されているかなどをご確認ください。
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