「IF関数で複数の条件を指定したいのですが...?」
「IF関数で複数条件指定するにはどうしたらいいのでしょう?」
といったご質問に対する回答として、IF関数で複数の分岐を行う方法についてご紹介しました。
今回は複数分岐ではなく、複数条件についてご紹介します。
複数条件には、
かつ条件(AND条件)
または条件(OR条件)
の2種類が存在しますが、まずはAND条件から。
わかりやすいのは、試験の合否を判定するような例でしょう。
IF関数とAND関数を組み合わせたサンプル
例えば、数学の点数が80点以上、かつ、英語の点数も80点以上のときに「合格」、そうでないときは「不合格」と表示したいという例です。
※A2セルに英語の得点、B2セルに数学の得点がそれぞれ入力されているときに、いずれも80点以上のときに「合格」そうでないときには「不合格」と表示する例 C2セルに
=IF(AND(A2>=80, B2>=80), "合格", "不合格")
という計算式を入力する
▼サンプルファイル(003169.xls 37KByte)ダウンロード
上記の例で、
A2セルの英語の得点が80点以上のときに「合格」
そうでなければ「不合格」と表示したいのならば、
=IF(A2>=80, "合格", "不合格")
という数式でOKです。
また、
B2セルの数学の得点が80点以上のときに「合格」
そうでなければ「不合格」と表示したいのならば、
=IF(B2>=80, "合格", "不合格")
という数式です。
それぞれのIF関数の第1引数「A2>=80」「B2>=80」を、かつ条件(AND条件)にしたいので、ExcelでAND条件を指定するときに使用するAND関数の引数に「A2>=80」と「B2>=80」を指定します。
それが、
=IF(AND(A2>=80, B2>=80), "合格", "不合格")
の第1引数
AND(A2>=80, B2>=80)
の部分です。
ANDは関数
AND関数に慣れていないと、ついつい
=IF(A2>=80 AND B2>=80, "合格", "不合格")
といった数式にしたくなってしまう方もいらっしゃいます。
気持ちは、よーくわかりますが、あくまでもANDは「関数」です。
書き方のルールがちゃんと決まっています。AND関数は、引数に「A2>=80」「B2>=80」といった論理式を記述する必要があるのです。
気持ちとしては、
=IF(A2>=80 AND B2>=80, "合格", "不合格")
なのですが、関数のルールに則って
=IF(AND(A2>=80, B2>=80), "合格", "不合格")
としなければならないとご理解ください。
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