Microsoft Officeをインストールすると、フォント名の先頭に「HG」のついたフォントが一緒にインストールされます。
リコーが販売している、Office製品にバンドルされているフォントです。
この中に、
HG創英角ポップ体
HGP創英角ポップ体
HGS創英角ポップ体
という似たような名前のフォントがありますが、この3種類は何が違って、名前には何か意味があるのですか?というご質問をいただくことがあります。
HGはハイグレードの略
まず頭についている「HG」ですが、これはリコーがフォントにつけてる頭文字で「High Grade」の略だそうです。
電話で即答してくださったリコーの窓口さんありがとうございます!
HGの後に、
「P」がついているもの
「S」がついているもの
「P」も「S」もつかないもの
という3種類がありますが、これについては後ほど記述します。
その次の「創英」ですが、このフォントを開発したのが「株式会社創英企画」という会社なので、その名前をとってきています。
最後の「角ポップ体」がフォントの形状を表しています。
つまり、創英企画の開発したリコーが販売している角ポップ体、というような意味なわけです
ですから、HG創英角ポップ体・HGP創英角ポップ体・HGS創英角ポップ体は文字の基本形状は同じです。
HGフォントのPとS
で、「HG」の後の「P」「S」ですが、これは文字幅の種類を表しています。HG創英角ポップ体:欧文・和文とも等幅
HGS創英角ポップ体:欧文はプロポーショナル・和文は等幅
HGP創英角ポップ体:欧文・和文ともプロポーショナル
名称に「S」がついていると、半角英数字はプロポーショナルフォントで、漢字やカナなど全角文字は等幅フォント、「P」がついているものは全ての文字がプロポーショナルフォントになっているということです。
WordでもExcelでもいいので、例えば「wwwiiiうっきー」とでも3行に入力してフォントを、1行ずつHG創英角ポップ体・HGP創英角ポップ体・HGS創英角ポップ体に設定してみると、その違いが一目瞭然です。
なおプロポーショナルフォンントと等幅フォントについては、「MSゴシックとMSPゴシックって何が違うの」というネタの中で記述していますので、ご参照ください。
フォント名の中のアルファベットで、等幅フォントなのかプロポーショナルフォントなのか、欧文はプロポーショナル・和文は等幅フォントかを判別できるようにしているメーカーは他にもありますが、どんな文字を割り当てるかはメーカーによります。
例えばダイナラブ・ジャパンのDFフォントの場合、
DF平成ゴシック体W3:欧文・和文とも等幅
DFP平成ゴシック体W3:欧文はプロポーショナル・和文は等幅
DFG平成ゴシック体W3:欧文・和文ともプロポーショナル
となっているようで、同じ「P」を入れていてもリコーのHGフォントとは意味が違っています。
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