「エクセル 掛け算 切り捨て」
といった検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスが、結構あることに気づきました。
Excelで単純な掛け算を行うには乗算演算子「*」を使いますが、その計算結果を切り捨てにする方法を探しているExcel初心者の方による検索です。
例えば、A1セルに「2980」、B1セルに「0.08」という値が入力されているときにC1セルに「=A1*B1」という計算式を入力して、
C1セルで小数点以下も表示するような書式が設定されていれば、下図のように「238.4」という計算結果が表示されます。
これを、小数点以下を切り捨てた「238」という値を表示する方法を探している方による検索です。
INT関数で小数点以下を切り捨てる
小数点以下の切り捨てを行うのならINT関数を使うのが簡単でしょう。※A1セルとB1セルを掛け算して小数点以下を切り捨てした値をC1セルに計算する例
C1セルに
=INT(A1*B1)
という数式を入力する
ただし、INT関数は小数を含んだ数値を引数に指定したときに整数部分だけを返すワークシート関数です。
掛け算の計算結果がマイナスになる場合は、小数部を削除して整数部だけにするTRUNC関数についてもご検討ください。
ROUNDDOWN関数で切り捨てを行う
小数点以下を切り捨てするだけなら上記のINT関数が簡単ですが、例えば、小数点以下2位以下を切り捨てるというような場合は、ROUNDDOWN関数を使ってください。※A1セルとB1セルを掛け算して小数点以下第2位以下を切り捨てした値をC1セルに計算する例
C1セルに
=ROUNDDOWN(A1*B1, 1)
という数式を入力する
ROUNDDOWN関数では引数を2つ指定します。
一つ目の引数・第1引数に、元の数値や数式を指定します。
=ROUNDDOWN(A1*B1, 1)
の場合は「A1*B1」が第1引数です。
二つ目の引数・第2引数に、小数点以下の何桁目までを必要としているのかを指定します。
=ROUNDDOWN(A1*B1, 1)
の場合は「,」(カンマ)の後ろの「1」が第2引数です。
ここでは小数点第2位以下を切り捨てした小数点以下第1位までを必要とした例ですので「1」を指定しています。
小数点以下第3位を切り捨て第2位までを必要とするなら
=ROUNDDOWN(A1*B1, 2)
と第2引数に「2」を指定してください。
第2引数に「0」を指定して、
=ROUNDDOWN(A1*B1, 0)
とすれば先にご紹介した、
=INT(A1*B1)
と同じく小数点以下の切り捨てになります。
最終更新日時:2019-09-25 10:48
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