RANDBETWEEN関数を使って乱数を作成する方法をご紹介しました。
RANDBETWEEN関数は分析ツールアドインに含まれる関数ですから、アドインが組み込まれていない場合は利用できません。
分析ツールアドインが組み込まれていない場合、乱数を作成する標準のワークシート関数を利用してください。RAND関数です。
但しこのRAND関数は、0以上1未満の小数の乱数を作成するだけなので、RANDBETWEEN関数のように範囲を指定した乱数がほしい場合には、数式を工夫する必要があります。
a と b の範囲で乱数を発生させるには、次の数式を使います。
RAND()*(b-a)+a
これでaからbの範囲で小数を含んだ乱数が作成されますから、整数の乱数にするのであれば、INT関数やTRUNC関数などを使えばOKです。
例えば、5から10の乱数を作成するのであれば、
「=INT(RAND()*(10-5)+5)」
または
「=TRUNC(RAND()*(10-5)+5)」
とすればいいわけです。
(INT関数・TRUNC関数については、「小数点以下を切り捨てる」というネタを公開していますのでご参照ください。)
ここで注意すべきなのは、RAND関数が0以上1未満の乱数を発生させる関数だということです。
つまり
「=INT(RAND()*(10-5)+5)」
では5以上10未満の乱数が作成されることになります。
5以上10以下の乱数を作成するためには、
「=INT(RAND()*(10-5+1)+5)」
という数式を利用する必要があります。
ところで、Excelだと乱数を発生するための「=RAND()」という入力を、Wordで行うとちょっと面白い状態を見ることができます。(ランダムな数値・乱数を発生させるのとは、まったく無関係ですが。)
私はインストラクション時に時々利用している方法ですが、ご存じなかった方は一度Wordで「=RAND()」を入力するとどうなるか試してみてください。
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