対象:Excel97, Excel2000, Excel2002, Excel2003, Excel2007
Excelをある程度使っている方なら足し算をするのに、SUM関数を使う方法と、加算演算子「+」を使う方法があることは、ご存知のはずです。
初心者向けには、
「足し算は+(プラス記号)でもできますけど、足す対象がたくさんあるときにはSUM関数を使うほうが便利です。」
といった説明が行われ、SUM関数と加算演算子は同じであるかのごとく扱うことが多いと思いますが、実はSUM関数の結果と加算演算子の結果とは異なることがあります。
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一般的な数値どおしの足し算のときは同じなのですが、一般的な数値でないものを足し算しようとしたときに、SUM関数の足し算と演算子の足し算の結果が異なることがあるのです。
▼SUM関数の結果と加算演算子の結果が異なるケース
・文字列
・文字列化された数字
・スペース
・論理値
・文字列
・文字列化された数字
・スペース
・論理値
サンプルファイルでは、SUM関数と加算演算子を使って数値にいろいろな値を足し算してみています。
▼サンプルファイル(001992.xls 28KByte)ダウンロード
サンプルファイルの
D列には「=SUM(A2,B2)」といったSUM関数を使った計算式
E列には「=A2+B2」といった演算子を使った計算式
がそれぞれ入力してあります。
A列には一般的な数値が入力してあり、B列には様々なデータが入力してあります。
D列とE列とで値が異なっている行が、いくつかあることをご確認いただけるでしょう。
単純なワークシートの場合、このような違いは意識しなくてもいいのかもしれませんが、SUM関数と加算演算子の違いを無自覚なまま混在させて、複雑な計算式を含むワークシートを作ってしまうと、万一不具合が出たときにはまってしまう可能性がありそうです。
関連語句
セルとセルをたす
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