Excelの関数を勉強しはじめた方からよくいただく質問の一つに、
「エクセルで四捨五入するのは何という関数ですか?」
といった質問があります。
「ROUND関数です。ROUND関数は第1引数に元の数値を指定し、第2引数に何桁目までを表示するかのを指定します。」
で済んでしまう話です。
「=ROUND(四捨五入したい元の数値,桁数)」と入力
この関数でちょっと戸惑うとすれば第2引数の桁数ですが、あれこれ説明をするよりも例を見ていただく方がわかりやすいと思います。
数式 | 結果 | 意味 |
---|---|---|
=ROUND(23.45,1) | 23.5 | 小数点以下第1位まで表示 (小数点以下第2位を四捨五入) |
=ROUND(23.45,0) | 23 | 小数点以下を表示しない (小数点以下第1位を四捨五入) |
=ROUND(23.45,-1) | 20 | 1の位を四捨五入 |
本当に、
「四捨五入をする関数」
について尋ねられているのならばこれでいいのですけれど、はじめに言語化される多くの質問が、本当に必要としている回答を得ることから、実は遠いものである可能性があることを、意識しておく必要があります。
「四捨五入をする関数は?」
という質問が、本当は
「四捨五入された値を表示したい」
という要望であることが少なくないのです。
見た目の数値が四捨五入されていればいいだけならば、関数は不要で書式設定すればいいだけです。
[書式設定]ツールバー−[小数点以下桁下げ]ボタンを何度かクリックして小数部分を非表示にしたり、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブ−[分類]欄で「数値」を選択し、[小数点以下の桁数]欄で数値を指定してみてください。
表示される桁数の一桁下の値が四捨五入されます。
ただ見た目に四捨五入した値が必要ならば、四捨五入をするROUND関数を使う必要はないのです。
但しこの場合は、見た目が四捨五入されているだけで、セルには四捨五入される前の値が保持されることになります。
ですから、端数処理(四捨五入)をした後の数値を計算に使う必要がある場合は、ROUND関数を使って四捨五入をしてやる必要があります。
本当は何が必要なのか、四捨五入された値なのか、見た目に四捨五入されていることなのか。
よく考えて四捨五入するROUND関数を使うかどうか、ご判断ください。
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