鹿児島県知事さんによる、女性と三角関数についての発言をキッカケにして、おち研さんの、
『「ハイヒールつらい!テメーと一緒にすんじゃねーよ!」計算機』
という記事を読ませていただきました。
とても興味深い記事ですが、三角関数をすっかり忘れている私としては、記事の最初のほうに出てくる、表計算ソフトで作られているらしき、2つの表が気になって仕方ありません。
ヒールの高さと足のサイズの1つ目のsinθの表は、割り算すればいいことがすぐわかりましたが、2つ目の「オシャレに興味を持った中学生が見に来るかも知れないので直角を90度とする度数法に」変換された表を、どうやって作ったのか三角関数を忘れていた私は、残念ながらなかなかわかりませんでした。。
サインからシータを求めるにはアークサイン関数
いろいろ調べて、sin(サイン)の値から角度を求めるには、逆三角関数の一つarcsin(アークサイン)関数を使うということがわかったので、Excelでアークサインを返す関数ASIN関数を使い表を作ってみました。
同じように気になる方がいらっしゃるかもしれませんので、サンプルファイルを公開しておきます。
▼サンプルファイル(excel-high-heeled-footwear-and-trigonometric-functions-asin.xlsx 20KByte)ダウンロード
サンプルファイルの解説
sinθの表をC1:J26セルに、
θ(単位:度)の表をL1:S26セルに、
それぞれ作ってあります。
sinθの表は、D2セルに「=D$1 / $C2」という複合参照を使った割り算を行う数式を入力して、
D2セルを行方向・列方向それぞれにオートフィルして作りました。
θの表は、sinθの表を参照してサイン値から角度を計算する、
「=ASIN(D2) * 180 / PI()」
といった計算式を入力しています。
単位をラジアンから度に変換するDEGREES関数もExcelにはありますが、ラジアンと度の関係も私は忘れてしまっていたので、少しでも思い出すためにあえて「* 180 / PI()」で変換しています。
おち研さんの記事では、ヒールの高さは2cm・足のサイズは0.5cmきざみの表になっていますが、折角Excelで表を作ったので増分値を簡単に変更できるようにしてみました。
A1セルにヒールの増分値、B1セルに足サイズの増分値を入力するようにして、E1:J1セルには「=D1+ $A$1」といった式、C3:C26セルには「=C2 + $A$2」といった式を入力してあります。
また、D2:J26セル・M2:S26セルそれぞれに、条件付き書式のカラースケールを、それぞれ設定しています。
最終更新日時:2018-09-26 04:58
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