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二千円札を含む金種計算−MOD関数・INT関数・TRUNC関数

対象:Excel2002, Excel2003, Excel2007

このサイトでは金種計算に関して、二千円札を含まない場合の金種表を作成する方法をご紹介しています。

総額を一つ大きな金種の額で割った余りを、枚数を求めたい金種額で割る、という計算を繰り返していくと、金種表を作成することができます。

二千円札が含まれない場合、上位の金種額が、下位のすべての金種額の倍数であるという関係が成立しているために、非常に簡単に金種表を作成できます。

しかし、二千円札が含まれると、少しだけ計算式が異なる箇所が出てきます。

上位の金種額が下位のすべての金種額の倍数であるという関係が、二千円札が含まれると成立しないためです。

実際に金種表を作成する際には、
5,000円札
2,000円札
1,000円札
の部分にその関係性があらわれてきます。

金種計算には、できるだけ大きい額の種類のお札・硬貨を使って総額と等しい額のお金を用意するという大前提がありますから、上位の金種額が下位のすべての金種額の倍数でなくなっている影響は、関係性の崩れたあとの千円札の部分、千円札の枚数計算式にあらわれてきます。

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二千円札を含む金種表は以下の手順で作成できます。

▼操作手順:金種表を作成する
※B3セルに支払総額、A4:A13セルに10000から1の金種額が入力されているときに、B4:B13セルに必要な金種枚数を計算する例

B4セルに計算式「=INT(B3/A4)」を入力
 ↓
B5セルに「=INT(MOD($B$3,A4)/A5)」を入力
 ↓
B5セルをB13セルまでオートフィル
 ↓
B7セルの数式を「=INT(MOD(MOD($B$3,A5),A6)/A7)」に修正

▼サンプルファイル(002329.xls 37KByte)ダウンロード

サンプルファイルの「二千円札含む」シートが上記の手順で作成した金種表に、さまざまな書式を設定したものです。

B3セルの値を変更すると、金種ごとの枚数計算が行われます。

C列には検算用の計算式が入力してあります。

また、F列にはTRUNC関数を使った計算例、G列にはTRUNC関数を使った場合の検算用計算式が作成してあります。

「二千円札なし」シートはすでにご紹介している二千円札を含まない場合の金種表です。

「二千円札含む」シートで一番注目していただきたいのは、1,000円札の枚数を計算するB7セルの
「=INT(MOD(MOD($B$3,A5),A6)/A7)」
という数式です。

「1000」は「2000」の約数でもあり「5000」の約数でもあります。

ですから、総額を
「5000」で割った余り「MOD($B$3,A5)」を
「2000」で割って余り「MOD(MOD($B$3,A5),A6)」を求め、更にそれを
「1000」で割った結果「MOD(MOD($B$3,A5),A6)/A7」の整数部分を求める
「=INT(MOD(MOD($B$3,A5),A6)/A7)」
という数式になっています。

その他の部分については、既にご紹介している二千円札を含まない場合の金種表と同じです。

二千円札を含まない場合の金種表計算をキチンと理解していただければ、今回の二千円札を含む金種計算もご理解いただけるでしょう。

逆にいえば、二千円札が含まれない場合の金種計算が理解できていないと、今回の二千円札を含む金種計算はわかりませんので、今回の例が難しいと感じる方には、まず二千円札を含まない金種表作成の方法をしっかり理解されることをおすすめします。

関連語句
エクセルでお札の枚数を数えたい, エクセルの金種計算表の作り方, 金種表無料テンプレート, 金種別数量計算

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