「エクセル 小数点切捨て rounddown int」
「microsoft office excel 2007 関数 rounddown int 使い分け」
という検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスがあるのに気付きました。
切り捨てを行うROUNDDOWN関数と、小数以下の部分を切り捨てて整数にするINT関数の違い・使い分けについて調べている方による検索です。
第2引数に0を指定したROUNDDOWN関数とINT関数の挙動
小数点以下第n位を切り捨てたいという場合はROUNDDOWN関数の一択になるのでOKですが、整数だけにしたいという場合に、ROUNDDOWN関数とINT関数のどちらを使うほうがいいのか、どう使い分けたらいいのかが疑問に感じる方がいらっしゃるようです。ROUNDDOWN関数 = 引数に指定された数値の小数点以下を切り捨てる
INT関数 = 引数に指定された数値を超えない最大の整数を返す
正の数の場合は第2引数に0を指定したROUNDDOWNとINTは同じ
正の数値・プラスの数値を指定したときには、第2引数に0を指定したROUNDDOWN関数とINT関数に違いはありません。
例えば、
=ROUNDDOWN(1.5, 0)
=INT(1.5)
いずれも「1」です。
負の数の場合は第2引数に0を指定したROUNDDOWNとINTは違う
ですが、負の数値・マイナスの数値を指定したときには、違ってきます。
=ROUNDDOWN(-1.5, 0)
は「-1」ですが
=INT(-1.5)
は「-2」となります。
ですから小数点以下を切り捨てるという処理が必要なときに、負の数値・マイナスの数値を扱うケースがあるのか、あるのならどう処理しなければならないのかで、ROUNDDOWN関数とINT関数のどちらを使うのか決めることになります。
ROUNDDOWN関数とINT関数の使い分けはケースバイケース
正の数値・プラスの数値しか扱わないという場合、ROUNDDOWN関数とINT関数はどう使い分けるのかですが、一般的には引数の数が少ないINT関数のほうがいいことのほうが多いでしょう。
ただし、いつでも絶対に、INT関数のほうがいいとは言えないでしょう。
例えば、同じシート上で
=ROUNDDOWN(A1, 1)
=ROUNDDOWN(A1, 2)
といった数式が頻繁に使われているようなケースであれば、INT関数を使うよりも
=ROUNDDOWN(A1, 0)
を使うほうが、あとからそのシートを見るときに、トータルの可読性(読みやすさ)は上がる可能性が高いです。
Excelの数式・関数になれている方は、その数式を広い視野で見たときに誤解されにくい数式を書く、ということを意識してみてください。
最終更新日時:2018-12-23 15:36
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