複合参照の利用例ということで、料金表の作成についてご紹介しました。
あのような料金表が利用される実務での現場を想像すると、料金表と同じ形式の表を作成して、申込者数を入力するようなシーンがイメージされます。そして、申込総額をどこかのセルに計算するといったことが行われるはずです。
そんなときどうしてらっしゃいますか?
個々の料金と申込者数とをまず掛け算して、その掛け算の結果を合計するという方法がよく行われているような印象があります。
掛け算と足し算とを一発で行ってくれる関数がワークシート関数として用意されているので、これを利用すれば、個々の掛け算をする必要はなくなります。
※C8:E9セルに料金、C14:E15セルに申込者数が入力されているときにC3セルに申込総額を計算する例 C3セルに
「=SUMPRODUCT(C8:E9,C14:E15)」
という計算式を入力
▼サンプルファイル(001521.xls 20KByte)ダウロード
SUMPRODUCT関数は、引数として指定されたセル範囲の同じ位置関係にあるセル同士をまず掛け算して、その合計を求める関数です。
サンプルファイルの「個別に掛け算してから足し算する例」シートのC20:E21セルには、料金表と申込者数の掛け算を求め、F22セルにその合計を表示させています。
これと同じことをSUMPRODUCT関数は一発でやってくれるわけです。
「=SUMPRODUCT(C8:E9,C14:E15)」
という計算式は
「=SUM(C8*C14,D8*D14,E8*E14,C9*C15,D9*D15,E9*E15)」
という計算をやっているのと同じことなのです。
勿論個々の掛け算の結果を見る必要があるのならば、個別に掛け算をしてから足し算をすればいいわけですが、総額の計算結果だけが必要ならばSUMPRODUCT関数を利用してみてはいかがでしょう。
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