Excelをデータベースとして利用するというのは実務でよく行われているわけですが、その中で重複したデータを削除したいという要望もよく出てきます。
[フィルタオプションの設定]というコマンドを利用すれば、簡単に重複データを削除することができます。
(A1セルにフィールド見出し、A2:A10セルに9個のデータが入力されているときに、重複データを削除した新たなリストをC列に作成する例) メニュー[データ]−[フィルタ]−[フィルタオプションの設定]をクリック
↓
[フィルタオプションの設定]ダイアログで
[抽出先]欄で[指定した範囲]オプションボタンをOnに
[リスト範囲]欄で「A1:A10」セルを
[抽出範囲]欄で「C1」セルを
[重複するレコードは無視する]チェックボックスをOnに
設定
↓
[フィルタオプションの設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
厳密な言い方をすれば重複データを削除するのではなく、元のデータを残したまま重複データを除いた新たなリストを作成する方法です。
一番のポイントは、[重複するレコードは無視する]チェックボックスをOnにする点です。この操作方法をご紹介しても、うっかり[重複するレコードは無視する]チェックボックスをOffのままで[OK]ボタンをクリックしてしまう方が少なくない印象があります。
上記では[抽出先]欄で[指定した範囲]オプションボタンをOnにしていますが、[選択範囲内]オプションをOnした場合は、元のリストで重複データが非表示状態となります。
[リスト範囲][抽出範囲]欄は、セルをドラッグして指定すると「Sheet1!$A$1:$A$10」といったシート名つきの絶対参照表示となりますが、そのままで結構です。またキーボードから「A1:A10」といった相対参照で指定しても問題ありません。
単純化するために1列しかフィールドが存在しない例をご紹介していますが、もちろん複数列のフィールドが存在していても、上記と同様の操作で[リスト範囲]でリスト全体を指定すれば、完全に同一のデータを除いたリストを作成することができます。
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