Excelのデータベース機能の、並べ替えについてインストラクションをすると
「一旦何らかの並べ替えを行ったあとに、元の順序に戻すにはどうすればいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことあります。
また実務でご利用の方からは
「並べ替えをしたのですが、元の順番に戻したいのですが...?」
というご質問をいただくこともあります。
並べ替えを行った直後ならば、ショートカットキー:[Ctrl]+[Z]などの[元に戻す]コマンドで戻せますが、並べ替えのあとに他の操作を行っていれば並べ替えだけを元に戻すことはできません。
またExcelでは一旦保存が行われてしまえばExcelでは[元に戻す]コマンドは実行できなくなってしまいます。
データベースをよくご利用の方にとっては当然なことなのですが、Excelに限らず多くのデータベースで、実は順番の情報を勝手に持つなんてことはないのです。
何らかの順序で並べ替えをしたいのならば、その並べ替えをするためのフィールドを、データベースを作る人が用意しておく必要があるのです。
並べ替えを行ったあとに元の順序に戻す場合も同じです。
元に戻すのではなく、再度元の順序に並べ替えるしかありません。
ですから、最初に並んでいた順序に何らかの意味があり、その順序を指示可能なフィールドがあるのならば、そのフィールドを使って並べ替えをしてやればいいわけです。
しかし、最初の並び順に何の意味もない場合、他の並べ替えをしてから、再度最初の状態に並べ替えを行うのは不可能です。
元の順序に戻す必要があるのならば、その並べ替えに利用できるフィールドを用意しておく必要があります。元の順序に再度並べ替えをする必要があるのならば、
そのためのフィールドを事前に用意しておく
具体的には「1」「2」「3」などの連続した数値を事前に振っておくということです。
Excelでは、オートフィル機能や[連続データ]ダイアログを使えば、連続した数値を振ることはとても簡単です。
並べ替えは、とても簡単に実行できてしまいますが、元の順序に戻す必要があるのかないのか一旦考え、元の順序にする必要性がありそうなら、並べ替えを実行する前に、必ず連番を振っておきましょう。
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