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光の力で消臭・抗菌 #ルネキャット体験イベント

9月4日（水）19時30分から開催された
『室内のあかりでもOK ！光の力で消臭・抗菌する「ルネキャット」体験イベント』
に参加しました。

実験で効果を確認することができて、とても楽しいイベントでした。

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光で消臭・抗菌とは

そもそも、光を浴びることで、何らかの化学反応を促進する素材（光触媒）は以前から知られていて、建物の外壁の汚れ防止剤などの形で、随分前に商品化されているものもあるそうです。

ただし、それらは紫外線や太陽光など強い光を浴びないと効果を発揮しないもので、一般的に屋内で使われる光でも反応を促進する素材の開発が期待されていて、その可能性のあるものとして、タングステンなどが候補として上げられていたのだそうです。

で、電球のフィラメントなどでタングステンを100年以上研究・開発してきた東芝が、酸化タングステンを非常に細かい粒子にすることで、室内の光・住宅の夜の明かりでも光触媒効果を発揮する素材の開発に成功し商品化されたのが、今回ご紹介いただいた「ルネキャット」とのことでした。

光の力で消臭・抗菌 #ルネキャット体験イベント

具体的な効果としては、ニオイ物質を分解する・細菌やウイルスの増殖を抑える・化学物質を分解するのでシックハウス症候群の改善にも役立つといった効果があるのだそうです。

一般的消臭剤との違い

一般的な消臭剤というのは、ニオイ物質をいわば包み込む・ラッピングすることで臭いを消しているので、包み込むラップがなくなってしまえば、また臭うということになります。（洗濯物の生乾き臭も、消臭剤をスプレーした直後は気にならなくなりますが、時間が経つとまた臭うというのは、こういうことなのでしょう）

これに対してルネキャットの消臭は、ニオイ物質自体を破壊していくことで行われるので、時間が経つほど臭いが減っていくという、非常に大きな違いがあります。

また、ルネキャット自体が何らかの反応を起して別の物質になってしまうわけではなく、ニオイ物質の分解を促進するだけですから、ルネキャットが衣類についている間はずーっと消臭効果があるそうです。（洗ったりしたらルネキャットが流れてしまうので消臭効果はなくなってしまいます）

デメリット

いいことずくめの素材なので、何かマイナスの面はないのか、多くの参加者が気になったようです。

プレゼンの中でハッキリおっしゃっていただいたデメリットは、即効性はないということでした。
スプレーしてすぐに臭いが消えるのではなく、ゆっくり時間をかけて臭いが減っていくという点をデメリットとして上げていただきました。

もう一つ、実験を見ながらお話しさせていただく中でわかったこともありました。
アルカリ性の物質に触れると、弱酸性であるルネキャットが中和されてしまい、消臭効果がなくなってしまうという点です。
例えば、部屋の壁にルネキャットをスプレーしたあとに、アルカリ性の洗剤をしみ込ませた雑巾などで拭いてしまうと、消臭効果がなくなってしまうということです。

実験

説明を受けただけでは効果が伝わらないということで、実験を4種類もご用意いただきました。

光の力で消臭・抗菌 #ルネキャット体験イベント

・消臭効果を、参加者の鼻で体験する実験
・消臭効果を、測定機械を使って確認する実験
・有機物を分解する効果を、色素を使って確認する実験
・アルカリ性の物質を中和する実験
の4つです。

前半の3つは光触媒としての効果を確認する実験で、最後の1つは光触媒の効果ではなく一般的な中和反応を体験する実験でした。

今回4つも実験を見させていただいて、とても楽しかったのですが、最後のアルカリ性の物質（アンモニア）を中和する実験は、光触媒としての効果は関係ないので、むしろ、こういう使い方をすると効果が弱まってしまいます的な流れで見せていただくほうが、一般消費者にはアピールすると感じました。（単なる中和反応なら、もっと安価な商品があるはずですし）

有機物の分解効果を、色素を使って確認する実験も面白かったのですが、目の前で色が変化するという現象を見てしまうと、染み抜き効果もあるような印象が強くなってしまうので、光触媒によって消臭が行われる効果を機械や参加者の鼻で確認する実験がわかりやすいと思います。