条件付き書式では、条件1から条件3まで合計3つの条件を指定できますが、複数の条件を指定した場合の動作について、ときどき誤解してしまう方がいらっしゃいます。
複数指定した条件がAND条件となり、設定された書式が重なっていくように誤解してしまう方がいらっしゃるのです。
例えば、
条件1で1500以上のときにセルが緑色となるよう
条件2で2500未満の場合に文字を太字赤色になるように
指定したときです。
セルの数値が2000ならば、条件1・条件2両方を満たすわけですから、セルが緑色で文字が太字赤色になると考えてしまう方がいらっしゃいますが、そうはなりません。
条件2は、あくまでも条件1が満たされないものに対して適用されるものですから、先の例なら2000には条件1だけが適用されセルが緑色になるだけです。
※B2:B13セルが1500以上2500未満のときに、同一行のセルを緑色文字を太字赤色にする例 A2:B13セルを選択した状態で
メニュー[書式]−[条件付き書式]をクリック
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ−[条件1]欄の
1つ目のコンボボックスで[数式が]を選択
↓
コンボボックスの右のテキストボックスに
「=AND($B2>=1500,$B2<2500)」と入力
↓
[書式]ボタンをクリックして書式を設定
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ
−[条件1]欄
−[条件が真のときに使用する書式のプレビュー]
で書式が設定されたことを確認
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
条件2が適用されるのは条件1に該当しないものだけ、条件3が適用されるのは条件1・条件2いずれにも概要しないものだけです。
複数の条件をAND条件として適用したい場合、上記のようにAND関数を使ってください。
上記の例は、条件判断をするセルと、書式を変更するセルが同一ではない例ですので、「数式が」を選択して数式指定してAND関数を利用していますが、条件判断するセルと書式を変更するセルが同一ならば、「セルの値が」で「次の値の間」を選択して数値を指定するだけでOKです。
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