条件付き書式についてご紹介してきました。
セルの値が○○だったときにそのセルの書式を変更する方法と、
あるセルの値が○○だったときにそのセルだけでなく行の書式を変更する方法です。
ここまでの方法がわかると、
「あるセルの中に指定した文字が含まれている場合に、その行の書式を変更するにはどうすればいいのか」
というご質問をいただきます。
つまり、これまでご紹介してきた2つの例はセルの値が完全一致する場合に書式を変更する方法だったわけですが、部分一致しているときの書式変更方法です。
あいまい検索をして書式を変更したいというようなイメージです。
A列に氏名、B列に都道府県名、C列に市区町村名以下の住所が、1行目から入力されている住所録のようなワークシートを想像してください。
※C列に市区町村名以下の住所が入力されていて、「中野区」という文字が含まれているときにその行のAからCまでのセル書式を変更する例 A1:C1セルを選択した状態で
メニュー[書式]−[条件付き書式]をクリック
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ−[条件1]欄の
1つ目のコンボボックスで[数式が]を選択
↓
コンボボックスの右のテキストボックスに
「=FIND("中野区",$C1)>0」と入力
↓
[書式]ボタンをクリックして書式を設定
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ
−[条件1]欄
−[条件が真のときに使用する書式のプレビュー]
で書式が設定されたことを確認
↓
[条件付き書式の設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
↓
A1:C1セルの書式をコピーし、2行目以下のセルに貼り付ける
ポイントは、条件を「数式が」にして「=FIND("中野区",$C1)>0」と入力している箇所です。
FIND関数は、第1引数で指定した文字列を第2引数で指定された文字列の中から検索して、みつかった場合に何文字目に第1引数の文字列があるかを教えてくれる関数です。
このサイトでは、住所が一つのセルに入力されているときに県名だけを取得したり、県名から後を取得する方法をご紹介したときにFIND関数を使いました。
今回の例では、「中野区」という文字をC1セルの中から探して、見つかれば0より大きい整数(1以上の整数)が取得できます。「FIND("中野区",$C1)>0」という条件を満たすということは「中野区」という文字列がC1セルに存在していることを表しています。
他の関数を使っても同じように部分一致で書式設定を行うことは可能です。
FIND関数ととてもよく似たSEARCH関数を使って、「=SEARCH("中野区",$C1)>0」としてもOKですし、条件に合致したセルの数を数えるCOUNTIF関数を使って「=COUNTIF($C1,"*中野区*")>0」としても同じ結果が得られます。
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