Excelを使いこなすためには、数式・関数だけではなく、書式についての理解が必要であるということを、私は何度も指摘しています。
セルの書式設定の中でも特に重要なのは、[表示形式]です。
書籍「Excel書式設定完全マスター」も、何度かおすすめしてきました。
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブ−[分類]欄で「ユーザー定義」を指定すれば、凝った表示形式を指定することもできます。
「ユーザー定義の@記号は何を意味するのでしょうか?」
「ユーザー定義のアットマークはどんな意味があるのですか?」
というご質問をいただくことがあります。
入力されたデータそのものを文字列として表示する
▼サンプルファイル(002542.xls 23KByte)ダウンロード
サンプルファイルではA2:A3セルにそれぞれ別の表示形式が指定してあり、B2:B3セルには実際に入力されているデータを表示させ、C2:C3セルには指定されている表示形式を表示させてあります。C2:C3セルの表示は、以前ご紹介したユーザー定義関数を使って行っていますので、サンプルファイルをご覧になる場合はマクロを有効にしてからファイルを開いてください。
A2セルは、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブ−[分類]欄で「文字列」を指定していますが、「ユーザー定義」をクリックして確認してみると[種類]欄には「@」が指定されていることを確認できます。そのため「123」という数値が入力されているにも関わらず、文字列として扱われているわけです。
「@」を単独で使った、もっともシンプルな例ですが、いまいちその効能がわかりづらいかもしれません。
「@」のもっとわかりやすい例は、A3セルです。
A3セルでは「"判定 : "@」というユーザー定義書式が指定してあり、実際に入力されているデータは「A」だけであるにも関わらず、「判定 : A」と表示されています。
「判定 : 」が「"」(ダブルクォーテーション)で括られているためそのまま「判定 : 」という文字列が表示され、「"判定 : "@」とその後ろに「@」が指定されているので、入力されたデータが「判定 : 」の後ろに表示されるわけです。
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