[セルの書式設定]ダイアログでの表示形式の習得は、Excelを使いこなすためには必須といっていいものです。
しかし、とにかく種類が多く奥が深いのも事実です。
書式設定だけを解説した本(Excel書式設定完全マスター)まで出ています。
そんな書式設定を、ある程度使えるレベルの方からいただく質問・要望があります。
「表示形式を数値にすると、数字の右にすき間ができるのはなぜですか?」「数値の右のスペースを無くしたいのですが、どうすればいいのですか?」
というご質問です。
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄で「数値」を選択し、[負の数の表示形式]欄で黒色の「(1234)」を選択
↓
[分類]欄で「ユーザー定義」を選択
↓
[種類]欄で、「0_);(0)」 と表示されていることを確認
「;」(セミコロン)の前が正の数の表示形式、後が負の数の表示形式です。
負の数の表示形式を黒色の「(1234)」を選択していたので負の数の指定は「(0)」となっています。
問題は正の数の「0_)」という指定です」
Excel 2003のヘルプには以下の記述があります。
たとえば、表示形式の末尾に_)のように下線と右かっこを指定すると、かっこの幅の分だけ文字間隔が空くため、正の数を負の数と揃えて表示できます。
正の数と負の数が上下に並んだときに、数字が揃うように「_)」を指定しているわけです。
「_)」という指定は、「)」と同じ幅のすき間を空けなさいという指示のため、右側にすき間ができていたわけです。
負の数の表示形式で「-1234」を指定した場合も、ユーザー定義にして確認してみると、「0_ 」となっています。かなりわかりにくいですが、よく見ると「_」の後にスペースがあります。
これも先の「_)」と同じ意味で、スペースと同じ幅のすき間を空けるという指定です。
表示形式の数値には、このような「_」つきの設定がいくつかあります。
そのため表示形式を数値にすると数字の右にすき間ができるという現象が起きるわけです。
負の表示形式を「-1234」としたときは右側にすき間を作らなくても正の数と負の数は揃うわけですから、右側のすき間が気になる方は、数値を指定したあとにユーザー定義で「_ 」(アンダーバーとスペース)を削除してやればすき間はできなくなります。
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