対象:Word 97,2000,2002,2003
ルビ(フリガナ)をふる機能に関して、
「文字の下側にルビを振ることはできないのでしょうか?」
「文字の下にルビをふりたいのですが...?」
というご質問をいただくことがあります。
通常ルビをふると漢字の上側に表示されるわけですが、これを漢字の下に表示させたいという要望です。
Word 97の場合、[ルビ]ダイアログ−[本文からの距離]欄にマイナスの数値を指定することでルビを本文文字の下に表示させることができましたが、Word 2002,2003の[ルビ]ダイアログ−[オフセット]欄にマイナスの数値を指定すると「数値は0から100までです。」というメッセージが表示され、[ルビ]ダイアログで設定してルビを下側につけることはできません。
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しかし、これまで何度かご紹介してきたようにルビはフィールドコードで表示されているので、フィールドコードを直接修正することで、下にルビを表示させることは可能です。
▼操作手順:文字の下にルビを表示する
(「中野区本町」という文字へのルビ「ナカノクホンチョウ」を下側に表示する例)
「中野区本町」に「ナカノクホンチョウ」というルビを設定
↓
[Alt]キー+[F9]キーを押す
↓
「{EQ \* jc2 \* "Font:MS 明朝" \* hps10 \o\ad(\s\up 9(ナカノクホンチョウ),中野区本町)}」
といったフィールドコードが表示されたことを確認
↓
ルビ「ナカノクホンチョウ」の表示位置を指定するスイッチ
「\s\up 9」を「\s\do 9」に修正し
「{EQ \* jc2 \* "Font:MS 明朝" \* hps10 \o\ad(\s\do 9(ナカノクホンチョウ),中野区本町)}」
という状態にする
↓
[Alt]キー+[F9]キーを押す
(「中野区本町」という文字へのルビ「ナカノクホンチョウ」を下側に表示する例)
「中野区本町」に「ナカノクホンチョウ」というルビを設定
↓
[Alt]キー+[F9]キーを押す
↓
「{EQ \* jc2 \* "Font:MS 明朝" \* hps10 \o\ad(\s\up 9(ナカノクホンチョウ),中野区本町)}」
といったフィールドコードが表示されたことを確認
↓
ルビ「ナカノクホンチョウ」の表示位置を指定するスイッチ
「\s\up 9」を「\s\do 9」に修正し
「{EQ \* jc2 \* "Font:MS 明朝" \* hps10 \o\ad(\s\do 9(ナカノクホンチョウ),中野区本町)}」
という状態にする
↓
[Alt]キー+[F9]キーを押す
通常は
「\s\up」
となっていることでルビが上に表示されているわけですが、
「\s\do」
にすることで下に表示されるようになります。
本文文字との距離は、「\s\do」スイッチの後ろの数値(上記の例では「9」)で指定しできますので、この数値を適宜変更してください。
段落の設定によっては、行間が変に広がったりすることもあるでしょう。
そんな場合は行間の「最小値」と「固定値」の意味」を理解した上で段落書式を設定してください。
なお、ルビ機能については以下のようなネタを既にご紹介していますので、合わせてご確認ください。関連語句
ルビを下につける,ふりがなを下にふる,フリガナを下に振る
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