文書の指定した位置に、データベースからデータを取得して次々差し込んで印刷する、差し込み印刷という機能がWordにあります。
Word 2002からの作業ウィンドウ出現に伴いこの仕様が変化して、作業ウィンドウ上で指示をする差込印刷ウィザードになったのですが、どうもこのウィザードいまいち使い勝手がよくありません。
特に不満の多いのが、実際にデータを差し込む位置を指定するための操作です。
[差し込みフィールドの挿入]ダイアログで差し込む[フィールド]を選択しておいて、[挿入]ボタンをクリックしてフィールドを差し込んでいくわけですが、このダイアログが元のウィンドウを操作できないモーダルダイアログであるため複数の差し込みフィールドをあちこちに指定する場合、操作が厄介なのです。
一つフィールドを差し込んでから別の箇所にフィールドを差し込みたいときには、一旦[差し込みフィールドの挿入]ダイアログを閉じて、マスタ文書の差し込む箇所を選択してから、[差し込みフィールドの挿入]ダイアログを再表示させて、それから[挿入]ボタンをクリックという操作を繰り返さなければいけません。
差し込み印刷の手順がわかっている方の場合、[差し込み印刷]ツールバーを使って差し込みフィールドの挿入をする方が、楽に操作できると感じられるんじゃないでしょうか。メニュー[表示]−[ツールバー]−[差し込み印刷]をクリックして
[差し込み印刷]ツールバーを表示
↓
メイン文書やデータソースの設定を行う
↓
メイン文書のフィールドを挿入したい箇所にカーソルを移動
↓
[差し込み印刷]ツールバー
−[差し込みフィールドの挿入▼]ボタンをクリックして
プルダウン表示される対象フィールドをクリック
[差し込み印刷]ツールバーに[差し込みフィールドの挿入▼]ボタンが表示されていない場合は、ツールバーの右端にある[▼]をクリックして[ボタンの表示/非表示]−[差し込み印刷]から選択して表示させてください。
差し込み印刷は一度手順がわかってしまえば、ウィザードを使うよりもツールバーを使って設定する方が、差し込みフィールドの挿入に限らず、簡単に感じてしまう方が少なくないと思っています。
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