「エクセルで作業スケジュール表を作成するにはどうすればいいのでしょうか」
といったご質問をいただくことが、よくあります。
細かい仕様を考え始めると、さまざまなパターンが考えられますが、参考になりそうな方法をご紹介しておきます。
日付が横方向に並んでいて、タスクの開始日と終了日を入力すると、該当する日付欄に「○」が表示されるというタイプの作業スケジュール表です。
タスクを5行目に追加する場合、D4:NE4セルをD5:NE5セルにコピーして、B5セルに開始日、C5セルに終了日を入力すると、D5:NE5セルの該当する日付に「○」が表示されます。
スタートの日付を変更したい場合、D2セルの日付を変更すると、すべての日付が一気に変更されます。
上記のサンプルファイルは、以下のような手順で作成しました。D2セルに基準となる日付を入力する
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E2セルに「=D2+1」という数式を入力
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D2:E2セルに「d」というユーザー定義書式を設定
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E2セルをNE2セルまでコピー
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D1セルに「=IF(DAY(D2)=1,MONTH(D2)&"月","")」という数式を入力
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D1セルをNE1セルまでコピー
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D3セルに「=D2」という数式を入力
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D3セルに「aaa」というユーザー定義書式を設定
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D3セルをNE3セルまでコピー
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D4セルに「=IF(AND(D$2>=$B4,D$2<=$C4),"○","")」という数式を入力
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D4セルをNE4セルまでコピー
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A3:C3セルに見出し項目を入力
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A4:C4セルに、タスク・開始日・終了日を入力
E2セルに「=D2+1」という数式を入力のは、Excelでスケジュール表などを作成するときの定番処理です。
「=D2+1」を必要な日付分コピーすることで、基準となるD2セルの日付を変更したときに一気に日付が変更されます。
「d」というユーザー定義書式を設定することで、日付データの日にちだけが表示されます。
「=IF(DAY(D2)=1,MONTH(D2)&"月","")」という数式を1行目に入力することで、2行目の日付が「1」日のときだけ「1月」のように月が表示されます。
スケジュール表ですから曜日が表示されているほうが嬉しいので、3行目に「=D2」という数式を入力して「aaa」というユーザー定義書式を設定しています。
「○」を表示する数式は、横方向にも縦方向にもコピーされることを考慮して「=IF(AND(D$2>=$B4,D$2<=$C4),"○","")」と相対参照を使った数式を入力しています。
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