日本人というのはどうも、罫線が好きなようです。
「便箋を作るにはどうすればいいのでしょうか?」
「便箋の作り方・作成方法を教えてください。」
「文書に便箋のような罫線を入れるにはどうすればいいですか?」
というご質問をよくいただきます。
アメリカ生まれのWordより国産ワープロ一太郎の方が、そういった日本人の特徴・特性・好みをよく理解しているようで、罫線関連の機能が充実している印象があります。
そもそもこのサイトでも何度も指摘していることですが、表関連のコマンドが並んでいるメニューが[罫線]という名前であるという点が、罫線というもののとらえ方の違いをあらわしているように思います。
で、便箋のように文字の下に罫線を入れる方法ですが、以前ご紹介した原稿用紙ウィザードで作成するのが簡単じゃないかと思っています。
原稿用紙ウィザードで作成された罫線がどうなっているかをしっかり理解できると、自分で1から作ることも可能になります。[テンプレート]ダイアログを表示し、[論文・報告書]タブをクリック
↓
[原稿用紙ウィザード]を選択して[OK]ボタンをクリック
↓
[原稿用紙ウィザード]で、用紙サイズと向き・文字の向きと行数を指定
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[原稿用紙ウィザード]で、罫線の種類を「下線」を指定
↓
[原稿用紙ウィザード]で、ページ番号の有無を指定後、[完了]ボタンをクリック
[テンプレート]ダイアログの表示方法は、以下のようにバージョンによって微妙に異なっています。
◆ Word 97,2000の場合
メニュー[ファイル]−[新規作成]をクリック
◆ Word 2002の場合
メニュー[ファイル]−[新規作成]をクリック
↓
[新しい文書]作業ウィンドウ−[標準のテンプレート]をクリック
◆ Word 2003の場合
メニュー[ファイル]−[新規作成]をクリック
↓
[新しい文書]作業ウィンドウ−[このコンピュータ上のテンプレート]をクリック
原稿用紙ウィザードで作成したままでは、字送りが等間隔になっていますから、一般的には行数だけを指定するように設定変更するのがいいでしょう。
メニュー[ファイル]−[ページ設定]をクリック
↓
[ページ設定]ダイアログ−[文字数と行数]タブをクリック
↓
[文字数と行数の指定]欄で[行数だけを指定する]オプションをOnに
↓
[ページ設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
この原稿用紙ウィザードで作成される罫線ですが、「原稿用紙を使いたい」の中でご紹介したとおり、ヘッダーに作成されたオートシェイプです。
あとはヘッダー・フッターを表示させて、不要なオートシェイプを削除したり、色の変更を行なって、お好みの状態にしてください。
原稿用紙ウィーザードでやってることは、行数・行送りをキッチリ指定して、行と行の間にオートシェイプの直線を引いているだけのことです。その際、罫線を本文に作成すると後の文字入力作業のときに邪魔になって仕方ないため、ヘッダーに作成するという技を使っているわけです。
この原理がわかれば、原稿用紙ウィザードで指定できないような行数にしたい場合、行送り・行数を指定して、行間に正確にオートシェイプの直線を引けば、自由に便箋状の罫線を作成できます。ちょっと手間はかかりますが。
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