Wordを以前から使っている方は、Word 2000をはじめて触ったときに戸惑いませんでしたか?
それ以前のバージョンでは、Wordのウィンドウの中に複数のウィンドウを開くことができたのに、Word 2000になったら、Wordファイルを開くたびにWordのウィンドウがどんどんできて、タスクバーにもWordのボタンがいっぱい並んで。
Windowsのソフトのインターフェースは、以前からSDI(Single Document Interface)とMDI(Multiple Document Interface)という2つのタイプがあります。
SDIというのはWord 2000やWindowsのアクセサリ−メモ帳のように、一つのファイルで一つウィンドウができるタイプ。
MDIは以前のWordように、大きなウィンドウの中に複数のウィンドウができるタイプのインターフェースです。
おそらく一つのファイルで一つのウィンドウというSDIの方が、主流になりつつある(あるいは、主流にしようとした?)ために、Word 2000ではSDIになったのではないかと推測します。
ところが従来からのWordユーザーから、このインターフェースが使いにくいという声がたくさん上がったのではないでしょうか?
Word 2002や2003では、SDIとMDIとを簡単に切り替えることができるようになっています。
メニュー[ツール]−[オプション]
↓
[オプション]ダイアログ−[表示]タブをクリック
↓
[ウィンドウをタスクバーに表示する]チェックをOffに
↓
[オプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
また、ファイルごとのウィンドウにも[最小化]ボタンや[最大化/ウィンドウを元のサイズに戻す]ボタンが表示されたはずです。
[ウィンドウをタスクバーに表示する]チェックをOnにすれば、SDIになります。
このネタに関連して、2000でMDIにできないのかというご質問もいただくのですが、2000ではSDIしかサポートしていないことがMicrosoftのサイトでも明言されています。
マイクロソフトサポート技術情報−WD2000: New Word Instance Appears to Run for Each Document
逆に、2000より前のバージョン(97とか98とか)のWordでSDIにできないのかというご質問もいただきますが、それ以前のバージョンはMDIだと記述されているわけですから、SDIに変更することはできません。
SDIとMDIを切り替えることができるのは2002と2003です。
ところでSDIとMDIどちらがいいのでしょう?
勿論正解なんかないはずです。あるのは慣れの問題だけで。
私はWordは95(バージョン6.0)以前のバージョン5.0の頃から使っていて、MDIの方に慣れきってしまっているのでMDIにして使っています。
他のSDIのソフトは、何の違和感もなく使うことができるにも関わらず。
一度身についてしまった慣れとか習慣というのは、なかなか抜けないものです。
だからこそ、2000でMDIにできないのか・97や98でSDIにできないのか、というご質問をいただくのでしょうね。
Home » Word(ワード)の使い方 » 複数のWord文書を開くと、タスクバーのボタンはいくつ?