税理士でMicrosoft MVP for Excelの井ノ上陽一さんが主催しているブログの勉強会で、このブログ「インストラクターのネタ帳」のネタを、私がどうやって探し続けてきたのか、という内容でお話しをさせていただきました。
上図のような3C分析のスイートスポットをみつけるために、
潜在読者の求めるものを調べるツール
顕在(途上)読者の求めるものを調べるツール
顕在読者の求めるものを調べるツール
という3つのツールを使ってきたということまで記事にしました。
スイートスポットみつけるための3つのツール
Webサイト・ブログを運営する上で、スイートスポットをみつけるために使えるツールは、いくつかも存在しますが、私が最近使っているのは、
goodkeyword.net
Google Analytics
Movable Typeの検索ログ
の3つです。
goodkeyword.netが、潜在読者の求めるものを調べるツールです。
下図のような、3C分析のCustomerが求めるものの概略をつかむツールと考えています。
Google Analyticsが、顕在(途上)読者の求めるものを調べるツールです。
下図のような、スイートスポットにかなり近い、Cutomerが求めているものとCompanyにできることの重なった領域を、ある程度、知ることのできるツールだと考えています。
MovableTypeの検索ログが、顕在読者の求めているものを調べるツールです。
下図のような、Customerの求めるものの中にある、小さな輪に該当する部分を教えてくれるツールです。
検索キーワードはウォンツ(表現)であってニーズ(真意)ではない
これらのツールを具体的にどう使ってきたかが気になるところでしょうが、その前に、強調しておかなければいけないことがあります。
これらのツールを使うことで、誰かが検索したキーワードは、確かにわかります。
しかし、これらのツールで判明する検索キーワードはあくまでも、ウォンツ(表現)であってニーズ(真意)ではないということです。
「ドリルが欲しいという顧客が真に必要としているのはドリルではなく穴である」
といった、よくあげられる例でいうならば、
「ドリル」がウォンツ(欲しいと表現されたもの)で、
「穴」がニーズ(本当に必要としているもの・真意)です。
検索エンジン・検索機能を利用する人は、何らかのニーズがあったときに、なんとか言語化を試みて、思いついたキーワードで検索をしています。
検索で使われたキーワードは、ニーズを頑張ってウォンツにしたものといえます。
ですから、使われた検索キーワードが、ニーズ・真意と乖離してしまっているケースもあり得ます。
インストラクターのネタ帳の場合は、
『エクセル 色を変える 関数』
といった検索がその代表例です。
Excelで条件によって色を変える機能は、[条件付き書式]であって、[関数]ではありません。
ですが、このことを知らない人は、「関数」という余分なキーワードを、わざわざ追加して検索してしまうのです。
書き手としては、それを汲み取る必要があると考えています。
ウォンツである検索キーワードから、本当に必要としているものニーズを推測する力、これがとても大切です。
同じウォンツを見たとしても、そこから推測されるニーズは、推測を行う人によって違うこともあるはずです。
学習するということ
更に、その推測したニーズに対する解決案は、提示する人によってもっと違ってくるはずです。
私がやってきたことを、このような記事にしたり勉強会などで紹介したりしたところで、簡単に転移できるのは、せいぜいツールの使い方レベルではないかと思っています。
ツールの使い方よりももっと大切な、ウォンツからニーズを推測する力、推測したニーズから解決案を考える力は、時間をかけてそれぞれの人が自分で育んでいくしかないと思っています。
次回、goodkeyword.net・Google Analytics・MovableTypeの検索ログという3つのツールで、私がどんなことを見てきたのか、見ようとしてきたのかをお伝えします。