税理士でMicrosoft MVP for Excelの井ノ上陽一さんが主催しているブログの勉強会で、10年以上「インストラクターのネタ帳」のネタを、私がどうやって探し続けてきたのか、という内容で1時間ほどお話しをさせていただきました。
この勉強会でお話しした内容の一部をまとめておきます。
3C分析のスイートスポットとは
私は10年以上、スイートスポットをどうやって見つけ、どうやって拡大するかということをずっと考えながら、このブログ「インストラクターのネタ帳」を運営してきました。
Customer(顧客)・Company(自社)・Competitor(競合)という3つの視点から戦略を考える3C分析の、
スイートスポットを、どうやって見つけて拡大するかということを考え続け実践してきたのです。
スイートスポットとは、顧客が求めていて、競合にはできなくて、自社にはできる部分です。
Webサイト・ブログの場合、
読み手が求めていて
他の書き手には書けなくて
自分には書くことができる内容
がスイートスポットです。
このスイートスポットの面積をいかに広げるかを、私はずっと考えてきました。
スイートスポットを拡大する方法は4つだけ
3C分析のスイートスポットの面積を拡大する方法は、顧客(読者)と自社(自分)に注目すると、4つしかありません。
読者の求める領域が、拡大するケース
読者の求める領域が、自分のできる領域に重なってくるケース
自分のできる領域を、読者の求める領域に重ねていくケース
自分のできる領域を、拡大するケース
この4つだけです。
もちろん、これらが単独で起きるということは現実的にはほとんどなく、複数が同時に起きるのが一般的なはずですが、少なくとも、どの傾向が強いということは言えるでしょう。
また、戦略を立てるときには、どれを狙っているのかを意識するほうがいいはずです。
面白いのは自分を成長させるほう
この4ケースの中で、私が意識してきたのは、後者の2つです。
自分のできる領域を読者の求める領域に重ねるケースと、
自分のできる領域を拡大するケースの2つです。
更に、この2つのうちで私が、より面白いと感じてきたのは、自分のできる領域を拡大するほうです。
ただし、自分のできる領域を拡大するほうだけでは、くたびれてしまうこともあります。
そんなときに自分のできる領域を読者の求める領域に重ねることを、最近では考えています。
読者の求める領域を自分のできる領域に重ねること
読者・顧客の求める領域を自分・自社のできる領域に重ねようとするのを、意図的に行うのが広告・宣伝でしょう。
Webやブログで、ソーシャルブックマークされやすいような煽りタイトルをつけるというのも、この一種です。
私はここをほとんどやってきませんでした。
良質なコンテンツを生み出し続ければ、時間は多少かかるかもしれないけれども、結果的に、この状況を生み出せると信じてきました。
それが、右肩上がりのハイプ曲線 = 短期的pvより公開1か月後から伸びるpvを狙う戦略で、少なくとも私にとっては正解だったと実感しています。
2005年頃のブログブームのときに、他のブログに宣伝のコメントをしましょう、宣伝のためにトラックバックしましょう、などと言っていたブログコンサルタント的な人たちがいました。
コンテンツの中身よりも小手先の宣伝だけを勧める姿を、私は嫌悪していました。
他のブログにコメントしましょう、トラックバックしましょうと言っていた、似非ブログコンサルな人たちは今、どうしているのでしょうか。
自分を成長させる記事のネタをどう探してきたか
自分のできる領域を読者の求める領域に重ねるにせよ、自分のできる領域を拡大するにせよ、スイートスポットをみつけなければいけません。
私はスイートスポットをみつけるために、主に3種類のツールを使ってきました。
潜在読者の求めるものを調べるツール
顕在(途上)読者の求めるものを調べるツール
顕在読者の求めるものを調べるツール
の3種類です。
実際にどんなツールを使って、どんな調査を行ってきたのかについては、近日中に別記事としてまとめようと思います。