「word vba paragraph 書式 クリア」
という検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスがありました。
Wordには[書式のクリア]というコマンドがあります。
設定されている書式をクリアして[標準]スタイルに戻すコマンドです。
このコマンドに該当するWordマクロ・VBA(Visual Basic for Applications)のコード、を探している方による検索でしょうか。
参考になりそうなサンプルマクロをご紹介しておきます。
アクティブ文書の書式をクリアするサンプルマクロ
アクティブな文書の書式をすべてクリアするマクロです。
ActiveDocument.Select
Selection.ClearFormatting
End Sub
上記のマクロを実行すると、アクティブな文書の書式がすべてクリアされます。
アクティブな文書全体を選択して、
ActiveDocument.Select
SelectionオブジェクトのClearFormattingメソッドを実行しています。
Selection.ClearFormatting
書式クリア後に選択箇所を変更しないようにしたサンプルマクロ
上記のマクロでは実行後に、文書全体が選択された状態となります。
それを避けるのなら、以下のようなマクロです。
Dim pos_a As Long
Dim pos_z As Long
pos_a = Selection.Start
pos_z = Selection.End
ActiveDocument.Select
Selection.ClearFormatting
Selection.End = pos_z
End Sub
選択範囲の、先頭と最後を変数に格納して、
pos_a = Selection.Start
pos_z = Selection.End
先のマクロと同じく全体を選択して、
ActiveDocument.Select
Selection.ClearFormattingメソッドを実行して、
Selection.ClearFormatting
変数に格納していた場所を選択しなおしています。
Selection.Start = pos_a
Selection.End = pos_z
Paragraphオブジェクトに書式クリアを行うメソッドはない
「word vba paragraph 書式 クリア」
という検索からは、このSelectionオブジェクトのClearFormattingメソッドと同じメソッドが、Paragraphオブジェクトにないのかを調べていたのかもしれません。
こういうときには[オブジェクトブラウザー]の出番です。
Paragraphオブジェクトを調べても、ClearFormattingのようなメソッドは見当たりません。
書式のクリアをするには、Selectionオブジェクトを利用するのが、よさそうです。
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