7月20日(土)に開催された東京ブロガーミートアップで
「月間250万PVにするのにやってきたこと」
というタイトルでLT(ライトニングトーク)をさせていただきました。
世間一般で言われるブログ運営論に、疑問を感じることがあります。
一般的なブログ運営論のすべてを否定する必要は勿論ありませんが、それしかないと思い込んでしまう人が増えることは面白くありません。
よく見かける一般的なブログ運営論とは違う方法論があり、それによってちゃんと数字が出せているということを、少しでも知っていただきたいと考え、今回LTに参加させていただきました。
「インストラクターのネタ帳」を2003年10月に開始する前、10年前に、私はいろいろな方針を決めました。
そのいくつかを東京ブロガーミートアップで紹介させていただき、多くの方にインパクトがあったようなのが、画像を入れないという基本方針です。
現在はこの基本方針を変更して、必要があれば画像を入れていますが、2003年10月の開始以来、随分とこの方針を貫いてきました。
画像を入れないと決めた理由
画像を入れないと決めた理由は大きく二つありました。
一つは、画像を入れると更新作業の手間が増えるという理由です。
画像の準備をするなどの手間が増えることで、記事を更新することがストレスになり、記事を書かなくなってしまうリスクを軽減するため、画像は入れないという方針にしました。
もう一つの理由は、「インストラクターのネタ帳」を読んだ方には、パソコンを使えるようになって欲しいと考えていたからです。
パソコンをなかなか使えるようにならない人というのは、コマンドを視覚で覚えようとする傾向があると感じています。
パソコンをいつまでも使えるようにならない方は、コマンドを、ツールバーのこのあたりにあるこんな色のこんな形のボタン、といった非常にあいまいな視覚情報で記憶しているように感じています。
これに対して、パソコンが使えるようになる人は、視覚ではなく言葉として覚える傾向があります。
メニューの○○の中にある△△、というように明確に言葉として記憶する傾向があります。操作の様子を実際に拝見していると、コマンドを探すときにブツブツと独り言を言う方もいらっしゃいます。
これを繰り返していくと、メニューの○○にはどういった傾向のコマンドが入っているという構造化が徐々に行われ、その情報量がある一定量を超えると、知らないコマンドであっても、このあたりにあるのではないのかという当たりがつけられるようになり、パソコンが使えるようになると感じています。
こういった傾向に気付いていたため、第一印象的にはわかりやすく感じてしまうけれど、中長期的には実は読者のためにならない画像を、入れない・使わないという方針を決めました。
画像を入れなかったことによる嬉しい効果
この画像を入れないという基本方針が、実は、アクセス数を増やすのに貢献した可能性が高いと想像しています。
画像を入れずに説明を行うことで、コマンド名などの重要なキーワードの出現回数が、画像を使ったときよりも自然と増えます。重要なキーワードの出現率が、画像を使ったときよりも、不自然ではなく、いいバランスになっていた可能性があると考えています。
それによってGoogleから高い評価を得て、検索結果ページの、より上位に表示されるようになっていた可能性があると、推測しています。
最近は必要があれば画像を入れています
画像を入れないという方針を貫き、アクセス数が増えていたのですが、やはり画像がないと説明をし辛い内容もあります。それを頑張って画像を入れないようにすることによって、逆に記事を書くストレスが上がるという現象が発生しはじめました。
画像を入れない理由の一つ目と相反し始めたのです。
そのことに気付いてからは、画像を使わないと説明し辛い内容の場合は、さすがに画像を入れるようにしました。(それでも他のMicrosoft Officeの使い方を紹介しているサイトよりは画像の枚数は少ないはずです。)
画像を入れるようになったのは、Microsoft OfficeのUIが2007から大きく変更され、メニューからリボンに変更されたというのも関係しています。
リボンの状態はウィンドウの横幅によって変化するため、画像を入れておかないと、そもそもコマンドを見つけられないという状態になってしまったからです。
本当にその画像は必要なのか考えてみてください
一般的ブログ運営論では、記事のはじめに、キャッチーな画像を入れろということになっています。
ご自分のブログでその画像が本当に役立っているのなら続けるべきですが、その効果がよくわからないのなら、画像を入れるのがストレスになってしまっているのなら、試しに一度止めてみるというのも、ありなんじゃないのかと私は考えています。