6月11日(水)19時から青山アンデルセンで開催された東京ブロガーミートアップに参加させていただきました。
東京ブロガーミートアップは、参加者全員が3分程度の発表を行い、他の参加者から何らかのフィードバックを受ける、という形で進められるブログについての勉強会です。
今回のテーマは「ブログのセルフブランディグ」でした。
▼参加者のブログ痛いセルフブランディング
ブランドというものは、顧客やユーザーが感じて成立するもののはずです。
ですから私は、
「セルフブランディング」
という言葉に大きな疑問を感じていました。
商品・サービスの提供者にできることは、その提供するものの本質的価値を高めることと、その本質的価値を損ねないようなプロモーションでしかないと思うからです。
単なる宣伝を、セフルブランディグと言ってしまう人たちの登場によって、「セルフブランディング」で検索しようとすると、
「セルフブランディング 痛い」
とサジェストされてしまう残念な状況も作られています。
そういった思いを抱えながら、ブログの価値を高めるために、自分が何をしているのか、何をやってきたのか、といったあたりを考えていました。
で、ブランドやブランディングに欠かせないもの・大切にしていくべきものを一言で言うなら「らしさ」だろうと、感じています。
インストラクターのネタ帳っぽいですよね!
今回の発表内容を考える中で、
「インストラクターのネタ帳っぽいですよね!」
と、突然言われたことを思い出しました。
インストラクターのネタ帳の運営を開始して数年が経過して、月間のアクセス数が100万PVには到達していなかった頃の話です。
当時の私は、IT講習の講師の仕事をするときに、「インストラクターのネタ帳」のことには一切触れずに、淡々と講師を続けていました。
受講者の方と打ち解けてきた頃にある方が、
「インストラクターのネタ帳っていうブログ、ご存知ですか?」
と質問してきました。
私が、知っていることを告げると、
「授業の進め方とか説明の仕方がなんかインストラクターのネタ帳っぽいですよね!」
と突然おっしゃったのです。私がインストラクターのネタ帳の運営者であることを一切告げていないにも関わらず。
講座の進め方や説明のスタイルが、インストラクターのネタ帳っぽい、ということは、話の進め方・展開方法・ストーリーテリングに、私らしさ、インストラクターのネタ帳らしさがあるとしか思えません。
インストラクターのネタ帳らしさとは
インストラクターのネタ帳の記事を書くときにも、講師をするときにも、私は以下のような説明を意識しています。
- 使うシーンをイメージできるような説明
- 原則や背景からの説明
- 視点を少しズラした説明
Microsoft Officeの使い方を説明する場合に、その機能がいったいどんなシーンで使われるのかということを、できるだけ説明するようにしています。
そのアプリケーションがそもそも何を主目的としたアプリケーションなのかという説明をすることがあります。他の機能やメニュー・リボンの構造からなぜこのコマンドがここにあるのか、ショートカットキーを説明するときもなぜそのキーが割り当てられているのかといった説明をすることもあります。他のOffice製品やMicrosoft製品との比較した説明をすることもあります。
いつもできるわけではないですが、視点を少しズラした説明をすることで、記憶に残りやすくなることを意図しています。
こんなことを考えた、話の展開・ストーリーテリングに、インストラクターのネタ帳らしさがあるのではないかと考えています。
インストラクターのネタ帳の場合、こんなところに「らしさ」があるように感じていますが、長く続けていられるブログならば、きっと何かの「らしさ」があると思うのです。
身体を張ったレポートかもしれません。そもそもの着眼点かもしれません。文体なのかもしれません。写真かもしれません。
それぞれの「らしさ」を育てていくことが、将来、ブランドにつながるのではないかと考えています。
今回参加された日曜アーティストの工房さんや、Dream Seedさんも、「らしさ」について言及してらっしゃいました。
印象に残った内容
みなさんの発表で、いくつか印象に残った点があります。
特に情報密度と色について、3週間経過した今でも印象に残っています。
情報の密度
扱う内容が多岐に渡るブログの場合に、情報の密度を上げよう、情報密度の濃さがちゃんと伝わるようにしよう、と考えている方がいらっしゃいました。
WADA-blogさんや21世紀お取り寄せレビューさんです。
カテゴリーごとに統一感を持たせることで、情報密度の濃さが読者に伝わりやすくもなり、類似した他の記事にアクセスしやすくなり、ユーザビリティ的にも正しい施策だと感じます。
MOVE ABOUTさんはテーマ限定タイプのブログで、そもそも情報密度は濃いのですが、その中でも「60万円台の軽ハイトワゴン中古車」について「そこまでやるか」というくらい記事を書かれたのは良かったと分析してらっしゃいました。
情報密度を上げることによって、回遊率が上がったり、アフィリエイト効果が上がったり、といったことが期待できそうです。
色の大切さ
しゅうまいの256倍ブログ neophilia++さんは、色の重要性について発表されました。10年以上オレンジ色を続けている私にはとても共感できる内容でした。
他の参加者さんの発表に対するフィードバックで、著者アイコンの背景色をテーマカラーにしてみたら、という主旨のコメントも、とても印象に残っています。
今回も多くの刺激をいただいた東京ブロガーミートアップですが、次回第21回は7月9日(水)に「あなたが次に新しくブログを作るとしたら、どんな内容のブログを作る?」というテーマで開催されるとのことです。(申し込み期限は7月2日19時です。)
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