7月20日(土)開催された東京ブロガーミートアップで、「月間250万PVにするのにやってきたこと」というタイトルのLT(ライトニングトーク)をさせていただき、他のブロガーさんにも真似していただけそうな戦術レベルのことを『やっておいて良かったこと』としてお伝えしました。
同一カテゴリの記事一覧を、すべての個別記事に入れておいたのは、良かったと感じていることの一つです。
同一カテゴリの記事一覧とは
例えばこの記事は「このサイトについて」というカテゴリに属しています。
で、この記事の横のほうを見ていただくと、下図のような
一覧が表示されています。これが同一カテゴリの記事一覧です。
最近見かける多くのブログでは、カテゴリごとに、タイトルや記事の一部だけを一覧にしたページがあり、読者が同じカテゴリの記事をまとめて読みたいと思ったときは、その一覧だけの記事から個別記事を表示する、という導線になっていることが多いように感じます。
インストラクターのネタ帳でも、その導線を用意してありますが、もう少し便利なUI(ユーザーインターフェース)を私は作りたかったのです。
すべての個別記事に、同一カテゴリの記事一覧を表示しておいて、一つの記事を読んだあとに(カテゴリごとの一覧ページに戻らずに)、同じカテゴリに属する別の記事をすぐ読めるようにしたかったのです。
私自身が読者の立場にある場合、そういう構造のほうがありがたいと感じ、自分のサイトではそうしたのです。
この構造が、SEO的にも良かったようなのです。
また、新しいネタを考えるときにも、多いに役立ったのです。
SEO的に良かった
インストラクターのネタ帳は公開してそれほど時間を経ずに、Googleから多くのアクセスを集めるようになりました。
最初はなぜインストラクターのネタ帳がGoogleから高い評価を得られるのか、私自身よくわかりませんでしたが、しばらくしてから考えてみると、この同一カテゴリの記事一覧が、高評価の一因となっていることに気付きました。
すべての個別記事に、同じカテゴリに属する個別記事へのリンクを持っているということは、関連のある記事同士が、内部リンクを大量に貼り合っているという状況を作り出していたのです。
そのことが、インストラクターのネタ帳の記事をGoogleが高く評価する要因になっていたようなのです。
読者が類似した情報にアクセスしやすくすることを考えて同一カテゴリの記事一覧を作ったのですが、結果的にGoogleから高評価を得る要因になっていたようなのです。
私はこのことに2004年頃に気付いたのですが、当時は内部リンクの重要性よりも、いかに外部からリンクを貼ってもらうか、ということに注力している方が多かった記憶があります。
新しい記事を書くのにも役立った
同一カテゴリの記事一覧は、もう一つ良い点がありました。
アクセスログを眺めていて、その記事には本来存在していないはずのキーワードでのアクセスがあることに気付きました。
なぜ存在していないはずのキーワードでのアクセスがあるのか、はじめは疑問に感じましたが、ちょっと調べてみると、ないはずのキーワードがそのページに、実は存在していることがすぐわかりました。
本文の中には、そのキーワードは確かにないのですが、同一カテゴリの記事一覧の中に存在していたのです。
このことが新しい記事を書くために大いに役立ちました。
そのキーワードでヒットすべきページが、存在していないために(或はGoogleが見つけきれていないために)、本来はそのキーワードでヒットすべきではない、インストラクターのネタ帳の記事がヒットしてしまっていたのです。
つまり、そのキーワードを元にして、そのキーワードに相応しい記事を書けば、かなり高い確率でGoogleからのアクセスを集めることができるわけです。
もちろんそのキーワードが、そもそも、どれくらい頻繁に検索されるのかはまた別の話です。
この手法で、新しい記事をどんどん書いていた時期があり、それによって確かにアクセスを伸ばしていった時期があるのです。
サーバー移転時には本当にお世話になりました
この成功体験があるために、インストラクターのネタ帳を2011年に移転したときには、関係する多くのみなさんに無理をお願いしました。
現在、インストラクターのネタ帳は、AMNさんのお世話になっています。
パートナーブログのいくつかはAMNさんにご用意いただいたサーバーを利用させていただいていて、インストラクターのネタ帳もその一つなのです。
2011年にサーバー移転をする際、デザインの要望を出しました。そのときに私はこの個別記事に同一カテゴリ記事一覧を入れてもらうことを、かなり高いプライオリティでお願いしました。
あの当時、この個別記事に同一カテゴリの記事一覧を入れることになぜ私が拘るのか、疑問を感じていた方もいらっしゃったのではないかと想像しています。この記事でご紹介したような成功体験があるために、私はこのスタイルを捨てられなかったのです。
その節は本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!