1月15日の東京ブロガーミートアップで、
「ブログの個別記事のpvはハイプ曲線と似ている。右肩上がりのハイプ曲線を目指すのが得策。」
といったお話しをさせていただきました。
ハイプ曲線とは
ハイプ曲線というのは下図のような曲線で、
ガードナー社が、テクノロジーの浸透と人々の期待の変化についての説明をするときに利用しているものです。横軸が時間、縦軸が人々の期待度合を表しています。
あるテクノロジーの認知が進み、過度の期待が生まれたあと、その期待がガクンと一旦下がり、その後ジワジワと上がり安定期に入るということを表していて、個々の技術がこの曲線のどの位置にあるのか、という説明が行われます。
ある程度のアクセスのあるブログの、個別記事のアクセス数は、このハイプ曲線とよく似た曲線を描くと感じています。
公開直後2か月のアクセス推移
例えば、下図はこのサイト・インストラクターのネタ帳の「VBAのIf文で複数条件Orの書き方」という記事の、2013年8月25日から10月25日の、2か月間のアクセス数です。
インストラクターのネタ帳全体のアクセスは、基本的に平日に多く、休日にはアクセスが減るために、デコボコしていますが、先ほどのハイプ曲線と似た形状をしていると感じていただけるでしょう。
8月26日の公開直後の数日にMax 120pv程度のアクセスがあったあと、9月中旬には、0近くまでアクセスが減っています。
しかし、公開の約1か月後9月下旬から、またジワジワとアクセスが上がっています。
これは9月下旬に、はてなブックマークでランキング入りしたとか、何らかのメディアで取り上げられたとか、私が何らかのプロモーションをしたとかいうことは一切ありません。
この記事を書く段階で、この記事に書いたようなコンテンツへのニーズがあることに気づいたので、それをキチンと記事にしておいた結果、1か月ほど経過してから、検索流入が増えたのです。
公開1か月後からpvの伸びる記事を積み上げること
ちなみに、横軸を2014年1月20日まで伸ばしてみると、下図のようになっています。
8月26日の公開直後の120pv程度のアクセスを超えて、200pv近くまでアクセス数が増えています。このあたりがこの記事の安定期だろうと推測しています。
この記事1本は、今後pvが伸びたとしても一日数百pvを超えることは、多分ないと思いますが、同じような曲線を描いた過去の記事の経験則から、当面はpvが急激に下がることも考えにくいのです。
このような、例えば1日100pvになる記事が100本あれば、それだけで1日に10,000pvになるのです。
このサイト・インストラクターのネタ帳のアクセス数は、そうやって積み上げられているのです。
この記事は、ブログの個別記事のアクセス推移として、かなり望ましいケースで、毎回この記事と同じ曲線になるわけではありません。
もっと少ないアクセス数で安定してしまうケース、ガクンと下がった幻滅期からほとんどアクセスの上がらないケースもあります。
しかし、検索エンジンからどういう分野のブログ・サイトとみなされているのかをしっかりと認識した上で、その分野で世の中に不足している情報を探し続けていると、月に何本かはこのような記事を書けるのです。
最近の私の感覚では記事公開後、1か月くらい経ってからジワジワと上がってくると感じています。
これが東京ブロガーミートアップでお伝えした、
「短期的pvより公開1か月後から伸びるpv」
の意味です。
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