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本のタイトルも著者さんもわからなくなってしまって申し訳ないのですが、英語関連の本を読んでいて、あぁそういうことか! と強く感じた記憶が残っています。

「L」の音についての話です。

2種類のLの音

Lの音には2種類ある。
Lの直後に母音が続く場合、ハッキリとした明るいLの音である(luck、letなど)。
Lの直後に母音が続かない場合、暗いLの音で多くの日本人の耳には「ゥ」のように聞こえる(told、callなど)。

といった内容が、その本には書かれていました。

多くの英語参考書にRとLの違いは書かれており、Lは舌を上の歯と歯茎にベッタリくっつける、といった記述はよく見かけます。

この知識だけで自分がLを発音するときに、課題を感じていました。
直後に母音が続かないLを、ある程度のスピードで発音する場合に、自分の舌がまったく追い付かないのです。

それが、Lの音には2種類あり、暗いLの音は多くの日本人に「ゥ」と聞こえる、と知ったときとてもスッキリしたことを覚えています。

2種類のプロパティ

いちばんやさしいExcel VBAの教本』の執筆時に、このような内容を書きたいと思っていました。

わかっている人には当たり前のことでシンプルに表現できてしまうけれど、その部分を突破できないために先に進めなくなっている人を、前に進めるようにしてあげられる内容を書きたいと思っていました。

その思いをもっとも強く持って書いたのが、Chapter 8「オブジェクト関連の文法を学ぼう」内の、Lesson 52「プロパティは2種類あることを知っておきましょう」です。

プロパティには2種類あって、オブジェクトを返すプロパティがよくわかっていないことに気付けると、その後イロイロなことが繋がり一気にわかる状態が訪れるVBA経験者が、結構なボリュームで存在しているという仮説を私は持っています。

オブジェクト関連のイロイロが繋がってわかる状態を、多くの方に味わっていただきたいと一番強く願って書いたのが、192から194ページです。

このような私の思いが、しっかり届いたと感じられるレビューをAmazonで書いていただいていることに気付きました。

僕は「プロパティには2種類ある」で他のほとんどすべてが関連して解決できるくらいに、すっきりしました。

オブジェクトモデル、階層構造、2000のヘルプの階層構造の全景図の利用、上位・下位のオブジェクトのVBE上での探し方、オブジェクトブラウザの使い方、AccessVBA、コレクション、オブジェクト変数、あたりがとてもすっきりとしました。

著者冥利に尽きるというのは、こういうことなのでしょう。
本当にありがとうございます。

最終更新日時:2018-12-04 13:27

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