Cells で自動メンバー表示を利用したい場合は、引数をあとから指定しましょう。
Cellsと同じくRangeオブジェクトを取得する、RowsプロパティやColumnsプロパティでも、
「自動メンバー表示されたらいいのに」
と感じる方はいらっしゃるでしょう。
Rows・Columnsでも引数指定をあと回しにすれば自動メンバー表示される
Rowsプロパティ・Columnsプロパティを使ったコードの入力時にも、Cellsのときと同じく引数指定をあと回しにすれば、
上図のようにRangeオブジェクトに用意されているプロパティやメソッドが、メンバー表示されます。
上図では「rows.」と入力していますが、「rows().」でもOKです。
Cells・Rows・Columnsで引数指定をあと回しにすると自動メンバー表示される理由
Rows・Columnsで引数指定をあと回しにすると自動メンバー表示される理由は、Cellsの場合とまったく同じです。
この部分は、オブジェクトを取得・操作するコード(オブジェクト式)について慣れてからでないと理解できないため、入門書である拙著では解説を省略し、とりあえず自動メンバー表示させる方法だけを紹介しました。
Cells・Rows・Columnsは、Rangeオブジェクトを返すプロパティですから、「cells.」「rows.」「columns.」と入力した場合には、自動メンバー表示されます。
しかし、、Cells・Rows・Columnsは引数を指定できないプロパティで、Cells・Rows・Columns プロパティに引数を指定しているように見えるコードは、Rangeオブジェクトの既定プロパティ_Defaultの引数を指定しているに過ぎません。
そしてRangeオブジェクトの_Defaultプロパティは、戻りがVariantとして定義されています。
そもそも、プロパティやメソッドの戻りが、ObjectやVariantなどあいまいな場合、VBE(Visual Basic Editor)は自動メンバー表示しようがありません。
最終更新日時:2018-09-16 12:39
Home » いちばんやさしいExcel VBAの教本 » Rows・Columnsで自動メンバー表示を