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いちばんやさしいExcel VBAの教本 p.177

拙著『いちばんやさしいExcel VBAの教本』の、p.177のワンポイントでCellsプロパティを使ったコードの入力時に、自動メンバー表示させる方法をご紹介しています。
Cells で自動メンバー表示を利用したい場合は、引数をあとから指定しましょう。

Cellsと同じくRangeオブジェクトを取得する、RowsプロパティColumnsプロパティでも、
「自動メンバー表示されたらいいのに」
と感じる方はいらっしゃるでしょう。

Rows・Columnsでも引数指定をあと回しにすれば自動メンバー表示される

Rowsプロパティ・Columnsプロパティを使ったコードの入力時にも、Cellsのときと同じく引数指定をあと回しにすれば、

Rowsの自動メンバー表示

上図のようにRangeオブジェクトに用意されているプロパティやメソッドが、メンバー表示されます。

上図では「rows.」と入力していますが、「rows().」でもOKです。

Cells・Rows・Columnsで引数指定をあと回しにすると自動メンバー表示される理由

Rows・Columnsで引数指定をあと回しにすると自動メンバー表示される理由は、Cellsの場合とまったく同じです。

この部分は、オブジェクトを取得・操作するコード(オブジェクト式)について慣れてからでないと理解できないため、入門書である拙著では解説を省略し、とりあえず自動メンバー表示させる方法だけを紹介しました。

Cells・Rows・Columnsは、Rangeオブジェクトを返すプロパティですから、「cells.」「rows.」「columns.」と入力した場合には、自動メンバー表示されます。

しかし、、Cells・Rows・Columnsは引数を指定できないプロパティで、Cells・Rows・Columns プロパティに引数を指定しているように見えるコードは、Rangeオブジェクトの既定プロパティ_Defaultの引数を指定しているに過ぎません。
そしてRangeオブジェクトの_Defaultプロパティは、戻りがVariantとして定義されています。

そもそも、プロパティやメソッドの戻りが、ObjectやVariantなどあいまいな場合、VBE(Visual Basic Editor)は自動メンバー表示しようがありません。

最終更新日時:2018-09-16 12:39

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