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オブジェクト変数を理解するならメモリーを意識しましょう

拙著『いちばんやさしいExcel VBAの教本』で変数は、普通の変数(値型・基本型)だけを扱っています。

参照型変数であるオブジェクト変数については、Lesson 78「本書で扱っていない項目を省略した理由と学習するタイミング」で、少しだけ触れるにとどめています。

オブジェクト変数とは、イメージとしてはオブジェクトそのものを入れられ、本書で学習した単なるデータが代入される普通の変数より高機能な変数です。実際にはオブジェクトのメモリアドレスが代入されます。

メモリーを意識しましょう

オブジェクト変数を理解するには、コンピューターのもっとも重要な装置の一つ、メモリーに意識を向ける必要があります。

我々が利用している現在のコンピューターは、メモリー上に存在しているデータを、CPUで処理します。Excelを使っているときならば、アプリケーションソフトExcelと、Excelブックのデータが、メモリー上に必ず存在しています。

普段パソコンでExcelを操作するときに、メモリーを意識することは、あまり無いとは思いますけれど、Excel VBAのオブジェクト変数を理解するにはメモリーのことを(多少なりとも)知っていなければなりません。

パソコン内にある巨大なExcelファイルを開くのに時間がかかるときなどは、
「Excelデータが、メモリー上のどこかに書き込まれているのだろうなぁ」
とイメージする絶好の機会です。

マンガと図解でスッキリわかるプログラミングのしくみ

メモリーを意識するのに、おすすめの参考書といえば『マンガと図解でスッキリわかるプログラミングのしくみ』です。Excel VBAのオブジェクト変数について学習を始める前に、p.014、p.016~018あたりを読むことをお勧めします。

Excelが起動してブックが開かれているときには、Excelのデータがメモリー上のどこかに必ず存在していることを、強く意識してみてください。

最終更新日時:2019-06-04 09:07

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