拙著『いちばんやさしいExcel VBAの教本』の、Lesson 52「プロパティは2種類あることを知っておきましょう」で、プロパティには単なるデータを取得するためのプロパティと、理解するのに時間がかかるオブジェクトを取得するためのプロパティがあることを強調しています。
単なるデータを取得するプロパティは理解しやすく、オブジェクトを取得するプロパティを理解するのに時間がかかるのは仕方ありません。
オブジェクトを取得するためのプロパティについてだけ、まとめて解説を読み直すといったことをしたくなる方もいらっしゃるでしょうから、拙著に登場するオブジェクトを取得するプロパティが、具体的に何を返すのかと解説している主なページ番号を一覧にしておきます。
『いちばんやさしいExcel VBAの教本』に登場するオブジェクトを取得するためのプロパティ
プロパティ | 返されるオブジェクト | ページ |
---|---|---|
ActiveCell | アクティブなセルを表すRange | 189 219 |
ActiveSheet | アクティブなワークシートまたはグラフシートを表すWorksheetまたはChart | 249 259 |
ActiveWorkbook | アクティブなブックを表すWorkbook | 286 |
Cells | シート全体のセルまたは1個のセルを表すRange (1個のセルを表すRangeを返すのは、厳密にはItemまたは_Default) | 175 189 218 244 |
Columns | 列全体を表すRange | 230 244 |
Range.End | 終端セルを表すRange | 233 274 276 |
Range | セル範囲を表すRange | 193 216 220 |
Rows | 行全体を表すRange | 230 244 |
Selection | 選択されている何らかのオブジェクト (セルが選択されている場合はRange) | 207 |
Sheets | 全シートを表すSheets | 258 |
Workbooks | 全ブックを表すWorkbooks | 196 285 |
Worksheets | 全ワークシートを表すWorksheets (厳密にはWorksheetだけを含むSheets) | 196 247 |
上記の表はあくまでも拙著に登場するプロパティです。
実際にはどのオブジェクトのプロパティかによって返される対象は変化します。どのオブジェクトのプロパティであっても、同じ名前であれば必ず上記の表のとおりのオブジェクトが返されるとは、決して思い込まないでください。
一例あげると、ShapesコレクションオブジェクトのRangeプロパティは、(セルを表すRangeオブジェクトではなく)1つまたは複数の図形を表すShapeRangeオブジェクトを返します。
最終更新日時:2019-01-09 12:54
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