VBAでデータラベルを非表示に－Series.HasDataLabels・Point.HasDataLabel

Chartオブジェクトに用意されているSetElementメソッドを使って、データラベルを非表示にするExcelマクロをご紹介しています。

データラベルを非表示にしたいだけならば、Chart.SetElementメソッドを使うのが簡単ではありますが、条件によって表示/非表示を切り替えるなどしたい場合には、ループ処理が必要です。

系列ごとにデータラベルを非表示にするサンプル

データラベルの表示されているグラフを選択しておいてから以下のSubプロシージャをステップ実行すると、系列ごとにデータラベルが非表示になる様子を観察できます。

系列を表すSeriesオブジェクトに用意されているHasDataLabelプロパティに

論理値Falseを設定することで、系列のデータラベルを非表示にできます。

Chart.SeriesCollectionメソッドで取得したSeriesCollectionコレクションに含まれる全Seriesに対してFor Each～Nextループを回して、

Dim srs As Series
For Each srs In ActiveChart.SeriesCollection

順番にSeries.HasDataLabelsプロパティにFalseを指定することで系列のデータラベルを非表示にしています。

系列要素ごとにデータラベルを非表示にする

系列単位ではなく、系列要素単位でもデータラベルの表示/非表示を設定できます。

以下のSubプロシージャをステップ実行すると、系列要素ごとにデータラベルが非表示になる様子を観察できます。

系列要素を表すPointオブジェクトに用意されているHasDataLabelプロパティに

論理値Falseを設定することで、系列要素のデータラベルを非表示にできます。

先ほどのSeries.HasDataLabelsは名前の末尾が「s」がつき、Point.HasDataLabelには「s」はつかないことにも注目しましょう。

先ほどのSeriesオブジェクトに対するFor Each～Nextループの中で、系列要素を表すPointオブジェクトに対してFor Each～Nextループを回して、

Dim srs As Series, pnt As Point
For Each srs In ActiveChart.SeriesCollection
　For Each pnt In srs.Points

順番にPoint.HasDataLabelプロパティにFalseを指定することで系列要素のデータラベルを非表示にしています。

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理解するExcel VBA／グラフ操作の基本

伊藤潔人 2022-06-10

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最終更新日時：2022-07-15 15:46