Word2010・2007の編集記号の表示設定について

Twitterで、半角スペース・全角スペース・タブが無自覚に使われているWord文書について嘆くツイートをしたところ、複数の方から共感するリプライやリツイートをいただきました。

文字列と文字列の間に隙間をあけたいときなどに、Wordをちゃんと使える方なら、当然、タブ文字とタブ機能を利用するはずですが、Wordを使えない方の場合、半角スペース・全角スペースを大量に挿入して文字位置を揃えようとします。
半角スペースと全角スペースだけでは飽き足らず、タブ文字まで挿入する方もいらっしゃいます。

そのようなな、酷いWordの使い方をしている方がたくさん存在していて、それに苦労させられている、Wordをちゃんと使える方もたくさんいらっしゃ、ということをTwitter上の反応から再認識させられました。

スペースをあけるときにタブを使わずに、半角スペース・全角スペースを挿入してしまうのは、タブ機能の使い方がちょっと難しいということが原因の一つだと考えられますが、その前に、そもそも編集記号を表示せずにWord文書を作成しているという方が多いということも関係しているんじゃないかと思っています。

少なくとも、Wordの編集記号を表示していたら、半角スペース・全角スペース・タブが無自覚に使われているWordファイルを見たときに、多くの日本人、少なくともWordをビジネスユースで使おうとしているレベルの日本人ならば、気持ち悪いと感じると思うのです。

［Wordのオプション］ダイアログの［すべての編集記号を表示する］チェックボックスは、［ホーム］タブ−［段落］グループ−［編集記号の表示/非表示］ボタンと連動しています。

［Wordのオプション］ダイアログの［すべての編集記号を表示する］チェックボックスがOnになると、［ホーム］タブの［編集記号の表示/非表示］ボタンがOnになり、［Wordのオプション］ダイアログの［すべての編集記号を表示する］チェックボックスがOffになると、［ホーム］タブの［編集記号の表示/非表示］ボタンがOffになります。

この状態にしておくと、［ホーム］タブ−［段落］グループ−［編集記号の表示/非表示］ボタンを押したり、ショートカットキー［Ctrl］＋［Shift］＋［(］で、編集記号を表示する設定にしたしたときにすべての編集記号が表示されるようになり、非表示状態にすればすべての編集記号が非表示状態になるわけです。

Word文書を作成・編集するときには、すべての編集記号を表示しておいて、印刷状態を気にするようなときにだけ、編集記号を非表示にするという使い方を私は強くおすすめしたいのです。Wordを使うすべての方に。

編集記号を意識せずに、Wordをちゃんと使えるようになることは、絶対に不可能ですから。

一部の編集記号を、［ホーム］タブ−［段落］グループ−［編集記号の表示/非表示］ボタンがOffの状態になっても表示させたい場合は、［Wordのオプション］ダイアログ−［表示］−［常に画面に表示する編集記号］欄のチェックボックスをOnにしてください。（このような、一部の編集記号をいつでも表示させておきたいという使い方を、本当に必要とする方がたくさんいらっしゃるとは私には想像できませんが。）

［Wordのオプション］ダイアログは、アクセスキー［Atl］→［T］→［O］や、Word 2007なら［Officeボタン］−［Wordのオプション］ボタン、Word 2010なら［ファイル］タブ−［オプション］から表示できます。

2003までのWordの場合は、［オプション］ダイアログ−［表示］タブ−［編集記号の表示］欄で同様の設定ができます。