パソコン初心者の方から、キーボード操作に関する質問をいただくことは、とても多いです。
パソコン(キーボード操作)に慣れてしまった方にとっては、きわめて当たり前のことでも初心者の方にとっては疑問だったり苦労があったりするものです。
キーボード操作に慣れてしまった方にとっては疑問でも何でもなく、初心者の方から時々いただく代表的なご質問に、
「ウに濁点をつけるにはどうしたらいいのでしょうか?」
「ウに点々のついたヴという字を入力するにはどうしたらいいですか?」
という質問があります。
「ウ」に濁点のついた「ヴ」を入力するにはどうすればいいのか、というご質問なのですが、このご質問をよく聞いてみると実は2種類あって、その違いについて、私個人は興味を持っています。
その2種類というのは、
- 「ウ」に濁点をつけるには?
- 「ヴ」を入力するには?
前者の質問をする方と、後者の方とではその思考経路や認知している世界が随分異なっているように私には感じられ、その違いがどこから生じるのか、その後のパソコンスキルの上達(発達)過程に違いがあるんじゃないのかというところに興味があるのです。
「ウ」に濁点をつけるには?型と、「ヴ」を入力するには?型とでは、文字の認知や意識に以下のような違いがあるんじゃないのかと、わたしは想像しています。- 「ウ」に濁点をつけるには?
- 「ヴ」を「ウ」に濁点のついた文字と認知
- 音を表すものとしての文字より、文字の構造への意識
- 「ヴ」を入力するには?
- 単体の文字として「ヴ」を認知
- 文字の構造より、音を表すものとしての文字への意識
日本語入力がOnの状態で、
[V]キーを押したあと[U]キーを押す
ローマ字入力の場合、ア行以外の文字入力をするには、子音のキーを押してから母音のキーを押すのが基本です。
[V]キーを押したあとに[A][B][C][D][E]の各キーを押すことで、「ヴぁ」「ヴぃ」「ヴ」「ヴぇ」「ヴぉ」が入力できます。
子音が[V]であることがわかってしまえば、特に難しい点はありません。
ちなみに、最近は初心者の方でかな入力をする方にほとんどお目にかかっていないので、かな入力派の方から「ヴ」を入力するには?というご質問をいただくことがあるのか確証はありませんが、ローマ字入力派の方よりも、この質問をする方は少ないんじゃないかと想像しています。
かな入力の場合、濁音の入力は元の文字を入力しておいてあとから濁点をつける、というのが基本です。
ですから、かな入力で「が」とか「ば」が入力できる方は、「か」や「は」を入力しておいてあとで濁点をつけるということを当然ご存知で、その考えをそのまま「ヴ」にあてはめれば「う」を入力してから濁点をあとでつけるという操作を、スムーズできてしまうんじゃないのかと想像しています。
ですから、先の2種類のご質問のうち、「ウ」に濁点をつけるには?型の方は、ローマ字入力よりもかな入力的な思考を自然にしているように思えるので、ローマ字入力よりもかな入力を習得する方が、その後のパソコン人生がハッピーになるんじゃないのか、と想像したりもしています。(あくまでも私個人の勝手な想像です。)
ちなみに、ローマ字入力とかな入力という点では、初代検索の鉄人で、現在Yahoo!JAPANサーファー部の関裕司さんは、各種デモ操作を拝見するかぎり、かな入力派でいらっしゃるようで、検索のスキルと日本語入力に何らかの相関があるのかも、などと妄想したりしたこともあります。
ローマ字入力とかな入力については、ローマ字入力派の方から突然かな入力になってしまったというご質問をいただくこともよくあり、これについては以下のネタでご紹介していますので、合わせてご参照ください。
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