ナチュラルインプットにならなくて困る・勝手になって困る

MicrosoftのWebサイトによれば、「入力のしやすさと変換効率、使いやすさを向上させた日本語入力システム」だそうです。

けれど、Office XPがリリースされた当時「ナチュラルインプットは便利だ！」という方にはお会いしたことはありませんでした。従来のIMEスタンダードとは操作性が随分違っていたためでしょう。

Office 2003に付属するIME2003の場合にはスタンダードとナチュラルインプットの違いはあまりわからなくなっています。

ナチュラルインプット2002の操作方法が、スタンダードと異なっていたため不評を買ったので、ナチュラルインプット2003ではスタンダードの操作方法をかなり取り入れたということでしょうか。

IME2003でその違いがよくわかるのは、「１００−０００１」などと郵便番号を入力して変換したときです。

初期設定のIMEスタンダードでは数字とハイフンとしか認識しないのが、ナチュラルインプットでは「（郵便番号→住所）」という候補が表示され選択すると住所に変換してくれます。
これは、ナチュラルインプットの方が便利だと思います。

問題は、ナチュラルインプットが現状ではWordでしか使えないことです。
これでは積極的に利用をすすめることはできません。特に初心者の方には。

Wordでナチュラルインプットに慣れてしまった方から、他のソフトではスタンダードしか使えないんですがどうすればいいんでしょう、という質問が出ますが、

Office XPをお使いの方から、Wordを使っていると勝手にIMEの入力方式が変わってしまって使いにくい、という質問が寄せられます。
Office 2003では入力方式が変わっていたとしても、スタンダードと操作性があまり変わらないために、こういう質問はそれほど出ないように感じます。

Wordを使っていて、入力方式を変更したつもりがないのに勝手に変わっていることがあるという方は、気付かないうちに↑の操作をしてしまっているのではないでしょうか。

考えられるのは、［Ctrl］キーと［Shift］キーを組み合わせたショートカットキーを利用するときに、タイミングがずれて押していたというケースです。

［Ctrl］＋［Shift］キーを組み合わせたショートカットキーを利用するには、［Ctrl］キーと［Shfit］キーを同時に押しましょう。

なお、使わないからといって、IMEナチュラルインプットだけをアンインストールすることもできません。残念ながら。

次のバージョンでは、より使いやすく、より賢く日本語入力ができるようになることを期待したいです。