パソコンに詳しい人とそうでない人の違いがどこにあるかを考えてみると、役割・役目・機能の切り分けができるかどうかという点にあるんじゃないかと思っています。
例えばメールが送信できないというトラブルがあったときには
- ISPでなんらかのトラブルが発生している
- ネットワークのケーブルがつながっていない
- ネットワーク関連機器が壊れている
- パソコンのネットワーク関連のハードが壊れている
- パソコンのネットワークの設定が間違っている
- メールソフトの設定が間違っている
- ユーザーの使い方が間違っている
パソコンに詳しい方の場合、テストをしたり、ヒヤリングをしたりしながら、どこに問題があるのかを切り分けていくことができますが、そうでない方の場合はそのようなことができません。
パソコンに詳しくない方の場合、OSとアプリケーションソフトとの違いもハッキリしていないことが多いです。
そのため単純にアプリケーションソフトについての疑問であるにも関わらず
「Windows XPに入ってるOffice 2003なんですけれど...」
といった形でご質問をいただくことが少なくありません。
もちろんOSが関連したアプリケーションのトラブルというのもないわけではありませんから、人が答えられる状況でOSについての情報が付与するのは悪くないことです。
けれど、検索をする場合は、話が変わってきます。
このサイトの検索ログでもその兆候が現れているのですが、最近
「Vista Office2007 xxする」
「Vista Office 2007 xx 方法」
といったキーワードで検索している方が少なくありません。
おそらくWindows Vista上で動作しているOffice 2007について調べたいのでしょうが、このような検索では得られる情報を狭めてしまっていることに気づいてらっしゃらないのです。
上記のようなキーワードでは、基本的には「Vista」という語句を含んだページが検索され、「Vista」という語句が含まれていないページは検索されなくなってしまいます。
しかし現実には「Vista」という語句を含まずに、Office 2007について記述されたページというのもたくさんあるはずです。
「Vista」という語句を含まなければ簡単に必要とする情報に辿り着くことができたのに、「Vista」を入れたばかりに辿り着けない悲劇が多数発生しているように感じられます。
軽度ながらのび太式検索の一例と言えるでしょう。
もちろん、Windows XP上のOffice 2007では発生せずに、Windows Vista上のOffice 2007でだけ発生する不具合・トラブルもあるでしょうから、その場合検索キーワードに「Vista」を含めるのは悪くありませんが、単純にOffice 2007の操作方法・使い方について調べたい場合、「Vista」を入れない方がいいはずです。
Office 2007について調べたいのに「Vista」という余分なキーワードを追加していませんか?
一度自分の使っている検索キーワードを疑ってみてはいかがでしょう。
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