対象：Excel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003
Excelで何らかの計算書を作成して、例えば取引先の人にそのExcelファイルを渡す必要があるとき、計算式を見られたくないということがあります。そのため、
「数式や関数を非表示にする方法はないのですか？」
「数式の非表示設定はどこでできますか？」
「計算式を見られたくないのですが．．．」
といった質問をいただきます。
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以前、シートの一部だけ操作できるようにするために、シートの保護についてご紹介しました。
Excel 2002からは、［シートの保護］ダイアログでユーザーに許可する操作を細かく設定することができるようになっているので、［ロックされていないセル範囲の選択］チェックだけをOnにしてシートの保護をすれば、数式の入っているセルを選択すること自体ができなくなり、即ち数式を見られることもありません。
Excel 97やExcel 2000では、［シートの保護］ダイアログで設定可能な項目が少ないので、シートの保護をする前に以下の設定を行うことで、数式を見られないようにできます。
▼操作手順：数式を非表示にする
数式を見せたくないセル範囲を選択
↓
メニュー［書式］−［セル］をクリック
↓
［セルの書式設定］ダイアログ−［保護］タブをクリック
↓
［表示しない］チェック・［ロック］チェック共にOnに
↓
［セルの書式設定］ダイアログ−［OK］ボタンをクリック
数式を見せたくないセル範囲を選択
↓
メニュー［書式］−［セル］をクリック
↓
［セルの書式設定］ダイアログ−［保護］タブをクリック
↓
［表示しない］チェック・［ロック］チェック共にOnに
↓
［セルの書式設定］ダイアログ−［OK］ボタンをクリック
数式を見られたくないセルで、この設定を行ってからシートの保護を行えば、セルを選択しても数式バーに数式は表示されなくなり、［F2］キーを押したりダブルクリックしても、セルは保護されている旨のメッセージが表示され、セルの中身を見ることができなくなります。
Excel 2002,2003でも同じように設定できますから、ユーザーに許可する操作の組み合わせによっては、［表示しない］チェックをOnにしていただいてもOKです。
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