Excelには実に様々な機能があるのですが、使い道がどうもよくわからない機能もあります。
その一つが［背景］機能です。
メニュー［書式］−［シート］−［背景］からワークシートに背景画像を入れられるのですが、これが印刷されないのです。あくまで画面上で背景として存在するだけで、印刷はできません。
見えているのだから印刷される、と考えるのが自然な発想だと思うのですが、ダメです。
ただし何をどうしても印刷できないというわけではなく、Webとして保存すると、背景も印刷できます。
しかし、背景を印刷するためだけに、Webとして保存するというのは使い勝手がよくありません。
そのため皆さんいろいろな技を駆使して、背景を印刷できるようにしてらっしゃるようです。
その技の中で、Excel 2002以降をお使いの方におすすめしたいのは、ヘッダーに画像を貼り付ける方法です。
Excel 2002からはヘッダーに画像を挿入できるようになっているので、これを利用するのです。
Wordの背景は実はヘッダーなのですが、その考え方を利用するわけです。メニュー［表示］−［ヘッダーとフッター］をクリック
↓
［ページ設定］ダイアログ
−［ヘッダー/フッター］タブ
−［ヘッダーの編集］ボタンをクリック
↓
［ヘッダー］ダイアログで
［左側］［中央部］［右側］のいずれかのテキストボックスを選択
↓
［ヘッダー］ダイアログ
−［図の挿入］ボタンをクリック
↓
［図の挿入］ダイアログで
背景に挿入したい画像を指定
↓
［ヘッダー］ダイアログ−［OK］ボタンをクリック
↓
［ページ設定］ダイアログ−［OK］ボタンをクリック
この操作後に印刷プレビューすると、背景に画像が印刷されることがわかります。
ヘッダーに挿入した画像の上下位置は、他にヘッダーを指定していなければ、印刷プレビューした状態で［余白］ボタンをクリックして、余白を示す点線をドラッグして変更する方法がわかりやすいでしょう。
そうでない場合は以下の方法で指定できます。［ヘッダー］ダイアログを表示
↓
［ヘッダー］ダイアログの画像の挿入されているテキストボックスをクリック
↓
［ヘッダー］ダイアログ
−［図の書式設定］ボタンをクリック
↓
［図の書式設定］ダイアログ−［図］タブをクリック
↓
［トリミング範囲］欄−［上端］にマイナスの値を指定
マイナスの値を指定することで空白を追加したことになり、画像の印刷位置を指定することができるわけです。
［左端］［右端］を指定すれば左右の位置も変更できます。
また、［図の書式設定］ダイアログ−［サイズ］タブでは画像の大きさを変更することもできます。
ただ難点は、状態を目視確認しながら操作することはできないので、何度もダイアログと印刷プレビューを表示させなければいけないことです。
なお、フッターでも同じことができるような気がしますが、フッターに大きな画像を挿入すると、ワークシートが見えなくなってしまうので背景として使うことはできません。
ヘッダー
ワークシート
フッター
の順に重なっているということのようです。
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