透かし文字を挿入する機能はWord 98からの機能で、会社の文書などで背景に「社外秘」「Draft」といった文字が大きく挿入されているものをご覧になった方は少なくないと思います。
この機能をご存じない方はメニュー[挿入]を探してしまう傾向があると思います。
メニュー[書式]−[背景]−[透かし]をクリック
↓
[透かし]ダイアログで透かし文字として挿入したい内容を設定
↓
[透かし]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
メニューのどこにコマンドがあるのかさえ知ってしまえば、背景に文字を入れること自体は難しくありませんが、この透かし文字の正体が何なのかを意識されたことはありますか?
実は、ヘッダーに埋め込まれたワードアートなのです。ですから、ヘッダーを表示して直接編集してやれば、位置や形状などを自由に変更することができます。
ヘッダー表示状態になれば、通常の本文中のワードアートを編集するのと同様に、[ワードアート]ツールバー・[ワードアートの書式設定]ダイアログ・ドラッグ操作などで、形状・サイズ・位置などを変更することができます。
例えば、透かし文字を挿入した直後はかなり大きなサイズとなっていますが、これをもう少し小さくしたいという要望もよく出ます。
ヘッダーが表示された状態で透かし文字を右クリックしてショートカットメニューから[テキストの編集]をクリックすれば、[ワードアートのテキスト編集]ダイアログが表示されますので、ここで文字のサイズを指定できます。[ワードアートのテキスト編集]ダイアログ−[サイズ]コンボで設定できるサイズは、最小値「8pt」〜最大値「96pt」の21段階しかありませんが、そもそもワードアートはサイズ変更ハンドルをドラッグすればサイズは変更できてしまいますから、それ以外のサイズにすることも可能です。
ヘッダーというと文字どおり文書の頭の部分にあるものというイメージが強いのですが、実はいろいろな使い方ができるものなんだと思います。
以前、原稿用紙ウィザードについてご紹介しましたが、この原稿用紙の正体もヘッダーに貼り付けられた画像でした。
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