Windowsタッチ機能

Windows 7がいよいよ一般リリースされました。

このサイトでも新機能について何度かご紹介していますが、文章と静止画像だけでは、そのよさが伝わりにくい機能もあります。

その一つがWindowsタッチです。

iPhoneやiPod Touchを触ったことのある方ならご存知の、あれと似たような操作が、Windows 7でもできるようになっています。

もちろん、、Windowsタッチに対応したディスプレイモニタを持ったPCであれば、ですけれど。。

10月14日にHP（ヒューレット・パッカード）の個人向けPCの新製品発表会が行われました。その会場でもWindowsタッチは注目を集めていた印象があります。

その会場で撮影された、実際にWindowsタッチを利用しているところがYouTubeに上がっています。

こちらの動画を撮影したのは、「オレンジスカイの興味津々」というサイトを運営しているアフィリエイターな方のようです。

iPhoneやiPod Touchの場合、爪の長い女性の場合、操作しづらいということがあるようですが、この会場でWindowsタッチで遊んでいる爪の長めの女性に伺ったところ、そもそも画面が大きいことや画面と指の角度の関係などから、操作しづらいということはないとのことでした。

ちなみに、タッチをどうやって認識するのかは、OS側ではなくパソコン側の機能になります。

タッチ機能に詳しくないと、画像の表示される画面そのものになんらかのセンサーがあるように考えてしまいますが、HPのマシンは違います。

HPのマシンでは、モニタのどこかに小さなセンサーが3か所配置されていて、その3つのセンサーで、指の位置や動く方向を検知しているようです。

タッチ操作で反応が悪いと、人間の心理として、つい画面を強く押してしまいがちですが、HPのマシンの場合、画面をいくら強く押しても無駄ということです。むしろ完全に画面に接触しなくても、指が画面から数ミリ程度離れていても、操作することができます。

Windows 7のベータ版のときに撮影された動画のようですが、英語版GizmodeでもいくつかのWindowsタッチの動画が上がっています。

今朝（10月23日）ヨドバシAkibaに行ってみたところ、Windowsタッチを実際に試せるPCも、既に店頭に並んでいました。

ヨドバシAkibaでは、HPと富士通のWindowsタッチ対応PCに触れることができました。
私の場合、HPのPCのほうがタッチに対する反応がいいように感じられました。（HPの発表会に呼んでもらったからというわけではないと思いますが。。）接客してくれたヨドバシAkibaの店員さんも同意見のようでした。

なお、
ヨドバシAkibaでもすべての店員さんがWindows 7やWindowsタッチに詳しいわけではなさそうです。私が最初に声をかけた店員さんは「タッチ機能？？？」な顔をしてらっしゃったので。「Windowsのことなら私におまかせ」的なタスキをかけた店員さんを捕まえるほうがよさそうです。

ここまで読んだ方でWindowsタッチに過剰な期待をしてしまう方がいらっしゃるといけないので、冷静な意見も。

操作してみてとっても楽しく、今後更に進歩することが期待できるUI（ユーザーインターフェース）・Windowsタッチですが、現在のところ、タッチ機能だけでなんでもできるという段階ではありません。

現状は、お遊び的なUI、従来のUIが苦手な人向けのUI、と考えるのがいいのかな、と感じています。

HPの発表会で演出されていたのが、お遊び的UIです。
デジカメで撮影した写真を複数の人でワイワイガヤガヤ言いながら見るようなときや、Googleアースのようなアプリで遊ぶようなときに、Windowsタッチはとても楽しく有効なUIだと思います。これが一つの側面。

もう一つが、従来からのUIであるキーボード・マウス操作が苦手な方を対象としたUIという側面です。

キーボード操作はもちろん、マウス操作もアレルギー反応を起こしてしまうような方は、どうしても存在します。そういった方に少しでもパソコンに触ってもらうためのUIという面もあると感じられます。

例えば、Googleで検索なんて、まずできないけれど、Yahoo!で天気やニュースくらい見たいという方のために、身近にいる方が必要なページをブックマークしておいてあげて、Windowsタッチを使って見てもらう、といった使い方です。

まだまだ発展途上の機能ではありますが、可能性は大きく存在するUIだと思うので、是非ますます進歩してほしいと思っています。

センサーの進歩がより必要になるのだと思いますが、WindowsというメジャーなOSがマルチタッチに対応したということで、資金的に余裕のないベンダーでも参入しやすくなっていくんじゃないのかな、と期待しています。